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かぐら建ての町並み
坂井市三国町山王・南本町・錦・北本町・神明・滝谷・新保
| 三国は九頭竜川の河口に開け、中世から繁栄した湊町である。近世以降は福井藩が湊の権益を独占し、越前各藩の廻米の積み出しや他国との交易で繁栄した。町は川と陣ヶ岡丘陵の間に細長く段上に広がり、ほぼ等高線に沿った複数の道と、その道と直交するように川へと続く坂道が町中を通っている。時代が下がるに従ってまちは下流へと延び、近世後半には川に沿った下町とそれより高い位置に広がる街区とに大別された。 下町は川岸に沿って続く道に沿って延び、船主・問屋などの大きな商家が並び、奥行きの深い敷地の背後には土蔵を連ね、川への船着場を持っていた。明治2年(1869)には177棟もの多くの土蔵が建ち並んでいたとされる。現在は防波堤と川沿いの護岸道路によって土蔵はその役割を終え多くが取り壊されたが、通り沿いの主屋は健在で往年の町並みを見せている。特に、切妻妻入の家屋の前面に片流の2階建を直角に接続し、一見平入に見せる「かぐら建て」の町屋が多い。 |

