旬の里ふくい vol.21
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旬のおいしさ大解剖
漁師町で楽しまれていた幻のエビ 越前えび根元がキュッと曲がり、甘みが料理を引き立たせる 谷田部ネギ
漁師町で楽しまれていた幻のエビ 越前えび 漁師町で楽しまれていた幻のエビ 越前えび プリっとした食感と独特の甘みは折紙つき。幻と呼ばれる、極上の旨さ。 漁の時期/9月〜6月

 越前がにと並んで人気の高い福井の「甘えび」。
 その甘えびを狙う網の中に、まれに入る幻のエビ、それがこの「越前えび(標準和名 トゲザコエビ)」です。
 越前えびは、幻と呼ばれるだけあって、漁獲高が極端に低く、甘えびの10分の1程度しかありません。
 漁港でも、いっぱいに積まれた甘えびの箱の傍で、ひっそりと並んでいるのが、越前えびとなっています。
 しかし、その味わいは甘えびに勝るとも劣らないおいしさで、地元では「越前えびのほうが旨い!」という人もいるほどです。
 この越前えびはさまざまな呼ばれ方があります。地方によっては「ガサエビ」「ガラエビ」「ザコエビ」「ブルエビ」などと呼ばれています。
 250メートルから900メートルほどの深海の日本海にのみ生息し、その体は甘えびよりも一回り大きく、ぷりぷりとした歯ざわりを楽しめます。
 鮮やかな赤色の甘えびに対して、茶色味がかったその姿は決して見栄えは良くありませんが、かめばかむほどに強い甘みが押しよせて、病み付きになるおいしさです。現場の漁師さんの人気も高く、その場で頭を落としてほおばると、その甘みをじっくりと味わうことができます。
 ただし、鮮度が落ちるのが極端に早く、水揚げ後2日程度で黒く変色してしまいます。地元ではすぐに頭だけを落として鮮度が落ちるのを防ぐそうです。
 このいわゆる“足の早さ”、そして漁獲量が限られていることから、このおいしいエビは、知る人ぞ知る福井の隠れたアイテムでした。そのため、これまでは全国に広く流通することなく、地元でだけ親しまれていました。ですが、地元福井での人気は抜群。甘えびを目当てのセリ人たちもこの越前えびのおいしさをよく知っていて、一目置いています。
 三国港機船底曳網漁業協同組合 組合長の米田さんは「鮮度が落ちるのが極端に早く、遠方への流通が難しいエビですね。生では隣県の金沢くらいまでが限界なんですよ。越前えびは、地元でしか味わえない幻のおいしさだと思います。福井にぜひ足を運んで、新鮮な越前えびを味わってみてください」。
 地元の人気は抜群。本家、甘えびに勝るとも劣らない越前えびの味を楽しみに、ぜひ足を運んでみてください。
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鮮度が命。水揚げしてすぐに楽しみたい、甘くて旨い越前えび。
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お取り寄せ情報
福井県漁業協同組合連合会
TEL.0776-24-1203
福井県漁業協同組合連合会WEB
http://homepage3.nifty.com/jf-fukui/

越前えび…30尾(約500g)2500円
(1) 甘えびに比べて一回り大きく、茶色味がかった体が特徴の越前えび。現場の漁師の人気が高い、幻のエビです。
(2) その場で頭と皮をむいてほおばると、口いっぱいに甘みが広がります。ぷりぷりとした食感も絶妙です。
(4) 漁協の組合長と所長さんに説明を受けました。実は所長さんもこのエビの大ファンだそう(笑)。
(3)、(5)、(6) とっぷりと暮れた冬の夜に行われている「夕セリ」。仲買人たちの熱気にあふれ、その迫力に圧倒されてしまいます。
(7) 甘えびや、越前えび以外にもさまざまな種類の魚介類が並びます。

越前えびづくし

素材そのものの味を楽しみたい越前えび。エビの頭と味噌、三つ葉を加えただけのシンプルなかき揚げはエビの旨みと甘みが増す逸品。アツアツの揚げたてをぜひ。

撮影協力/甚兵衛(じんべえ)TEL.0776-54-2471

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漁師町で楽しまれていた幻のエビ 越前えび根元がキュッと曲がり、甘みが料理を引き立たせる 谷田部ネギ