旬の美味しさ大解剖

若狭イチジク

若狭イチジク
[旬の時期]8月中旬〜10月末
【お問合せ】
JA若狭 若狭イチジク生産協議会(若狭農業協同組合)
TEL:0770-56-5071

料亭や割烹などの飲食店での使用。
独特の風味と食感は懐かしささえ感じます。

 暑さも少し和らぐ8月も終わりの頃。小浜市遠敷の国道から、少し山側へ入った場所に数棟のビニールハウスが建っています。ハウスに近づくと、ふんわりと甘い香りが漂ってきます。その正体はイチジク。ビニールハウスの中を覗いて見ると背の高い緑の枝(成り枝)が生い茂っており、ハウスの中に入ってやっと、大きな葉っぱに隠れるように実っているイチジクを目にすることができます。

 この地域で作られているのは、「若狭イチジク」。今から4年前、福井梅に次ぐ特産品を作ること、農業経営の安定化を図るためなどの理由から栽培が始まりました。今ではイチジクの産地として広く知られるようになってきました。

 若狭イチジクは、木を植えてから2年目にしか収穫できません。3年経つとようやく骨組みができ、安定。地面を這うように両側に幹が伸びていき、そこから互い違いに枝(成り枝)が出て成長し、葉っぱの数だけ実が成るのが特長です。また面白いことに、実が成り、ある程度の大きさになった時、旨みでも蓄えているのでしょうか、成長が一端ストップします。しばらくすると、一気に大きくなり、熟し、晴れて収穫となるのです。トロピカルな甘い香り、少しクセのある独特の食感が懐かしいと思う人も多いはずです。
『JA若狭 若狭イチジク生産協議会』に所属している生産者は20名で、全員がエコファーマーです。農薬の使用を減らすなど環境に配慮した栽培を心がけており、安全・安心を消費者に伝えています。

 「イチジクは熟するほど、果皮もやわらかくなり、扱いが難しくなるんです。出荷する時も傷がつきやすいんですよ」と『JA若狭 若狭イチジク生産協議会』の会長を務める池田清和さんは言います。

 福井県内への出荷が主で、毎日早朝より収穫して市場へ出すので鮮度は申し分ありません。地元はもちろん、福井県内の飲食店でも、話題の食材として注目されています。
加工品を開発
そのまま生食することが多いのですが、JA若狭では規格外品を冷凍活用して加工品を開発。
新鮮なうちにスーパーや直売所へ
まだ辺りも薄暗い、早朝5時頃から収穫作業が始まります。朝採りされたイチジクは、選別されパック詰め。新鮮なうちにスーパーや直売所へ出荷されます。
イチジク畑 イチジク
初年度よりJA若狭と嶺南振興局農業経営支援部による講習や研修などの継続的な生産指導や技術指導が行われています。
遠敷地区は「お水送り」としても有名な地
国宝明通寺や羽賀寺など130余りの由緒ある古寺が点在する小浜市。遠敷地区は「お水送り」としても有名な地。
【カラーチャート】
カラーチャート
イチジクの美味しさは、果皮の色で大きく差が出ます。以前は生産者の経験だけで収穫されていましたが、品質が統一されないという理由で、収穫敵期を果皮の色で判断できる「カラーチャート」が開発されました。これは、生産者の意見を取り入れ、福井県農業試験場と共同で作ったものです。おかげで良品の数も増えたそうです。
池田清和さん 【生産者の声】
池田清和さん
季節ごとの野菜作りはもちろん、苗作りなど園芸全般を行う専業農家です。そんな池田さんもイチジク栽培は初めてだったそうです。いちからイチジクの産地を作り上げるため、『JA若狭 若狭イチジク生産協議会』の代表として、会員とともに協力しながら栽培しています。