福井の郷土料理+1

赤ずいき(すこ)

赤ずいき(すこ)
こだわりポイントこだわりポイント
乾燥打豆の下準備としては、水から茹で沸騰したら弱火にする。吹きこぼれに注意しながら約10分間茹でて、打豆が柔らかくなったらざるにあげておく。
佐々木京美さんレシピ提供/
『食工房 野の花』主宰佐々木 京美さん
伝承料理のアレンジや米粉パン作りなどの講師として活躍。月に一度の石窯パン宅配や石窯を楽しむ体験教室などを定期的に開催中。 詳しくはwww.ishigama.com/

里芋の産地、
名水の里が生んだ美味なる郷土料理。

 さまざまな美味しい野菜が収穫される大野市。そんな奥越前・大野市と言えば里芋の産地として有名です。その里芋の中でも、主に茎部分を使用する赤ずいき(八ツ頭芋)の料理「すこ」は、昔から伝わる酢漬けのことで、鮮やかな赤色が特徴です。昔から秋〜冬にかけての保存食として、各家庭で作られている郷土料理でもあります。福井県は昔から仏教、特に浄土真宗の教えが広く浸透している地域です。すこは親鸞聖人の恩徳を謝す最も重要な行事、報恩講には欠かすことができない精進料理の献立の一つです。また、昔から秋祭りなどにも食されています。

天然の赤色が鮮やか
ヘルシー食材として注目されています。

 食べてみると、見た目以上にシャキシャキとした食感と甘酸っぱさに驚く人もいるでしょう。しかし、赤ずいきは繊維質でとてもヘルシー。いろいろな料理にマッチすることもあり、女性を中心に注目を集めている食材の一つなのです。酢を加えると鮮やかな赤に変わるのはアントシアニンによるもので、着色料や防腐剤などの添加物は使用していません。アントシアニンは活性酸素の生成を抑え、血液を綺麗にする作用があります。酒の肴に、美容食にと、美味しく味わえるすこは、通信販売でも購入することができます。
www.jaterral.com/


すこ

郷土料理 すこ

福井県では最もポピュラーな一品。そのまま食べても、一工夫アレンジを加えても美味しいすこの作り方は意外に簡単です。赤ずいきの収穫時期になると、多くの家庭で手作りされています。
【材料】
赤ずいき250g、酢100cc、砂糖大さじ4〜5、塩ひとつまみ、白胡麻適量
  1. 赤ずいきの皮を簡単に剥き、4〜5cm程度に切って水に一時間程度さらしてアク抜きしておく。
  2. 水を切り、鍋で1〜2分、赤ずいきがほんのり温かくなるまでカラ煎りする。
  3. 酢を入れ、火を止める。
  4. 砂糖、塩を入れる(砂糖はお好みで調整してください)。
  5. 冷めたら、器に盛り白胡麻をあしらう。
すこのちらし寿司

祝い料理 すこのちらし寿司

すこの味わいを利用した見た目も鮮やかなちらし寿司。真鱈の卵を砂糖と醤油で甘辛く味付けした、福井県民にはお馴染みの「たらのこの缶詰」を加えた斬新な一品。
【材料】
酢飯1合、具材(すこ適量、たらのこの缶詰 1/2缶、酢レンコン適量、厚焼き玉子適量、かいわれ大根適量、白胡麻適量)
  1. 酢飯を重箱に入れる。
  2. 1に手でほぐした、たらのこの缶詰を敷き詰める。
  3. すこ(一部残しておく)や他の具材を彩りよく散らす。
  4. 最後に、残しておいたすこをあしらい、白胡麻をかける。
すこのレアチーズ

デザート すこのレアチーズ

今まで見たことがない、すこを使った色どり鮮やかな可愛らしいデザート。甘酸っぱいすこソースが、なめらかでいて濃厚なレアチーズにピッタリ。作り方はとても簡単です。
【材料/5カップ分】
クリームチーズ150g、生クリーム100cc、プレーンヨーグルト大さじ5、砂糖大さじ2、すこ適量、すこ汁大さじ3、水大さじ2、砂糖(すこ汁用)大さじ2
  1. 生クリームを六分立てにする。
  2. 柔らかくしたクリームチーズに、1とヨーグルト、砂糖を加え、なめらかになるまで良く混ぜる。
  3. 2をカップに入れ冷蔵庫で冷やしておく。
  4. すこ汁、水、砂糖、細かく切ったすこを加え、しばらく漬け込んで味を馴染ませる。
  5. 3に、4のシロップを加え、すこを真ん中に飾る。