「おろしそば」は今や福井県を代表する特産品のひとつ。少し黒っぽくて素朴な雰囲気のそばに、ダシと大根おろしをたっぷりかけた逸品です。
「福井の玄そばそのものがおいしい上に、大根おろしとダシが加わることで、独特のおいしさになるのです。その”福井の味“を現在、全国に向けて発信しています」と話すのは、福井県玄そば振興協議会会長の橋詰傳三さん。
 そもそも福井県でのそば栽培は、多くありませんでした。しかし昭和40年代。国の減反政策に伴う転作政策で、「転作するならそば栽培を」と福井県玄そば振興協議会(当時の福井県そば協会)がそば栽培を推進し、各農家に正しい栽培方法を指導してきました。その頃から徐々に、県内のそば生産量が拡大されていったのです。
 それにそばの良否は、実は緯度と関係があるようです。北緯36度線〜38度線の地帯は、味、風味ともに優れたそば粉が多いとか。福井の位置は36度線上、まさにおいしいそばができる土地なのです。
 福井の玄そばは小粒で皮が薄く、昔ながらの石臼挽きで製粉しているのが特徴です。当然ながら石臼挽きは、ゆっくりとした速度ですり、同時に練るという作用も含みながら粉状にしていきます。それによってそば独特の風味を損なわず、そば粉の粒子も丸くなります。つまり玄そばを機械でつぶし、局部的に熱を持つことで変質する可能性が高いロール挽きのものとは、味も質も全く違うものになるのは当然なのです。
 さらに大切な存在なのが大根おろしです。ピリッと辛味のある大根おろしに、ほんのりとした甘みと風味のあるそばが加わることで、口の中は絶妙な味わいが広がります。ちなみに食べ方は福井県内でも各地で違います。例えば大根おろしのしぼり汁とダシだけをかけたり、ダシの中に大根おろしを入れてかけたり、食べる直前に大根おろしとダシを別々にかけたり、いろいろあります。でもその味わいは老若男女問わず、親しまれるおいしさなのです。
そばの栽培と普及に努めた一人、福井県玄そば振興協議会の橋詰傳三会長は、「そばの旨さは、玄そばでほぼ決まります。だから福井のそばは、どこで食べてもおいしいのです」と言います。また、た、そばのおいしさを長期間維持できるよう、そば刈り取り後の乾燥や低温(約15℃)で保管することの重要性も指導しています。
福井のそばのおいしさをPRするために始まったのが、「全日本素人そば打ち名人大会」。今年で8回を数え、出場者も増えています。また東京の南青山291では「福井手打ちそば入門講座」(福井そばルネッサンス推進実行委員会主催)なども開催されています。

 

     
 医食同源と言われるように、食事の内容次第で健康が大きく左右され、長い間には、長寿にも関係してくると言えます。
 平成14年の都道府県別平均寿命調査によると福井県は、男女ともに全国弟2位の長寿県でした。健康要因(長寿因子)には食事、栄養、運動、保健医療的要素などがあります。
 平成4年に男性の平均寿命が全国2位であったことから、福井センティナリアン(百寿者)研究では、福井県が日本屈指の長寿県である理由を解明するため、長寿者の食生活などを調査されました。その結果、長寿者は偏食をほとんどせず、ご飯や野菜の煮物などを好み、特に発ガン抑制効果の高い、ナス、カボチャ、ダイコン、ソバ、柿を好んでよく食べていることが判りました。そして中でも、郷土料理である「おそしそば」に注目をしました。
 この研究をされた福井大学 日下教授は、「長寿の望ましいライフスタイルが抗変異原性(抗癌性)の高い食物『おそしそば』に象徴される。もちろんその前提には、穀物、野菜を中心に適量の肉・魚など良質の蛋白質や脂肪を摂取していることが福井センティナリアンの長寿の基礎である」と報告されています。
1993年より3年間にわたり、福井県の長寿者の栄養や食事に関わる長寿因子、生活習慣を抽出する調査研究を行ったのが「福井センティナリアン研究」なのです。ちなみにセンティナリアンとは百寿者という意味を持っています。この研究は、福井大学の日下幸則教授を主任研究員に、県栄養士会のメンバーが旧厚生省の委託を受けてすすめたものです。
調査対象者と調査内容:
県内在住の96歳以上の方で、在宅者291名に日常生活や活動能力(食事、入浴、聴覚、視力、自力歩行など)について郵送で質問。さらに日常生活に支障のない36名には、訪問面接調査が実施されました。
 
 
 
 
福井県産そばの消費拡大と流通促進、そして「おろしそば」のさらなるブランド化促進を目的に設けられた、「おいしい福井県産そば使用店認証制度」。この制度により、県産そばの素晴らしさは、ますます広がっていくでしょう。 詳しくは、ホームページ「そば打ち入門」まで。

福井県内にはたくさんのそば産地があり、各地でそばを使った加工品が作られています。その中のひとつ、美山町では「木ごころクッキー」が、町内の人達によって手作りされています。形も特産の美山杉や杉の実、丸太と、工夫が見られます。
お問い合わせ:
あいくいてぇ  TEL : 07797・4・1422
   

お問い合わせ:
 福井県玄そば振興協議会(橋詰製粉所内)
 福井県麺類業生活衛生同業組合
 福井県経済農業協同組合連合会 園芸特産課

 TEL : 0776・22・4734
 TEL : 0776・21・3142
 TEL : 0776・54・6463

福井県農林水産部農林水産振興課
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