関西プレスツアーでの知事発言要旨

 このページは、平成15年10月30日(木)に福井県国際交流会館で行われた、外国特派員(中国、エジプト、フランス、ドイツ、イタリア、韓国、スウェーデンから15名参加)に関西の先端企業や伝統、歴史、文化などを取材する機会を提供し海外に情報発信してもらうことを目的とした「関西プレスツアー」における知事インタビューです。外国特派員に対し、知事が福井県の県勢概要とマニフェスト「福井元気宣言」を説明した際の質疑応答の要旨をまとめたものです。

 マニフェストは、国政選挙においてどのような意義があるか。

知事
 日本の場合には、選挙の時の約束というのは、必ずしも守るものではなくてなかなか実現できないものという評価があったが、そういう従来の政治を改めるため地方自治体の知事選挙からマニフェストが作られた。
 国の場合には政党政治という大きな流れを促進する効果がある。それから、政党政治なので、立候補者の気持ちを統一させるという効果がある。

 21世紀の福井県を伝統産業と新しい産業を育成するためには、どういった計画を考えているか。

知事
 産業の振興、支援というのは、私たち政治家だけではすべてが解決できない。企業の自己努力が基本。これまでは弱い企業を応援してきたが、一人でも頑張る、先頭に立って出る。そういう企業も積極的に応援していきたい。また、県内はもちろん隣県も含めた大学との連携も重要である。

 知事はマニフェストをどのように作ったのか。

知事
 私は副知事としての経験を7年ぐらい持っていたので、その経験を活かすとともに、応援をしてくれる後援者等の意見も聞いて作成した。まず最初に、あまり数値の入っていない宣言を作成し、次に政治活動のなかで頂いた御意見を入れてマニフェスト化した。

 福井県の生産企業の業績はどうか。

知事
 全国的には、ある程度、明るい動きは出始めているが、本県の場合には必ずしもそういう状況にはない。繊維、眼鏡および機械についても、一部のすばらしい企業が業績を上げているが、中小企業が多く大変厳しい環境にある。資金的な支援を継続し、新しい産業も支援していく。併せて、「経済社会活性化戦略会議」などで新しいアイデアやプログラムなどを用意し、福井県の産業の活性化につなげていきたい。

 小泉総理大臣の構造改革についてどう考えているか。

知事
 現在の厳しい環境を構造的な要因と考えるのかあるいは違う要因と考えるのか一概にはなかなか断言できないが、規制緩和により東京は活況を呈しているのに、地方はその恩恵を受けていない。東京と地方を比べると、インフラストラクチャーは圧倒的に地方は遅れている。新幹線でも見られるように大都市と地方とのネットワークが完成していない。中国の新幹線を応援しようなどと言っているが、日本の新幹線のネットワークがまだ繋がっていない。必要なものを国家としてしっかり戦略を持って行うべき。
 拉致問題でも、国家として政府がなすべきことを責任を持ってなすべきで、戦略性に欠けているのではないか。この問題については、ジャーナリストの皆さんの立場でぜひ訴えていただきたい。

 マニフェストを作ってもチェックする体制ができていないというのが、メディアの意見。知事の場合のチェック体制はどうか。

知事
 私自身は、1年ごとにその評価を自ら行いたい。本県では、スタッフと私自身が政策合意しているので、これに基づいてチェックしていきたい。

 政策について、どのような形で県民の意見や考えをくみ、修正や補足するか。

知事
 地方自治体の場合、議会があり、そこで議論される。また、座ぶとん集会など直接対話を行い、様々な意見を反映している。さらにパブリックコメントを実施し予算を作成するという作業も行っている。