関西電力美浜発電所3号機事故についての知事発言要旨

【8月9日(月)】 事故発生
 関西電力美浜発電所3号機タービン建屋で発生した事故により、その尊い人命を奪われた4名の皆様のご冥福をお祈りするとともに、負傷され病院で懸命に闘っておられる7名の皆様に、「何としても助かっていただくよう、県としても医療機関への搬送、医師の現地派遣など全力で取組む」との決意を述べた。
 また、知事は、今回の事故が非常に重大な事故であるという認識に立ち、県事故対策本部で、「原因調査のほか、他に重大な問題が潜んでいないかを調べることになる。」と、今後の事故原因の究明等に対する県としての関わり方について考えを述べた。

【8月10日(火)】 中川経済産業大臣、額賀自民党政調会長等との会談
 知事は、美浜発電所の事故現場を立ち入り検査するとともに、現地を訪れた中川経済産業大臣、額賀自民党政務調査会長等と会談し、「被災者に対して、国のいろんな面での支援が必要である。また、再発防止のための抜本的対策を講ずること、原因究明等に関する情報を適時・適切に公開し県民の不安解消の対策をするとともに、プラントの点検調査について事業者を指導していただきたい。」と被災者の支援と徹底的な事故原因の究明、再発防止対策の確立等の要請を行った。

【8月12日(木)】 関西電力藤社長との会談 詳細はこちら
 知事は、関西電力の藤社長を県庁に呼び、「今回の事故は、長い原子力の歴史で最悪、悲惨なもので、安全を軽視した結果発生した事故である。事業者として、被災された皆様が抱えている様々な問題について、誠心誠意、全力で取り組むこと。」と県民を代表して遺憾の意を表わすとともに、県民の強い怒りを伝えた。
 また、「県内の原子力発電所を止めてでも点検を行い、原因究明すること。さらに、関西電力の企業としての基本的な考え方、倫理、責任体制についても再点検をすすめることを強く求める。」と今回の事故が長い間に築き上げてきた県民の原子力に対する信頼・安心を根底から覆してしまったことを指摘した。

【8月18日(水)】 全国知事会議
 新潟県で開催された全国知事会議の席上、今回の事故について、「今回の事故は、原子力に関わりのある知事には極めて憂慮の気持ちが強いと思う。このような事故により、一瞬のうちに日々の努力が壊されてしまうことは誠に残念でならない。また、国のエネルギー政策にも大きく関わる重要な問題であり、国が責任を持って総合的なチェック体制を作っていく必要がある」と発言し、各都道府県知事の理解を求めた。

【8月20日(金)】 経済産業省原子力安全・保安院松永院長との会談
 知事は、県庁を訪れた経済産業省原子力安全・保安院の松永院長に対し、今回の事故に対する国の取組状況と今後の方針等の説明を求めた。
 知事は、「今回の事故の原因は、直接的には、関西電力自らが定めた2次系配管の点検管理指針を的確に運用せず、また、管理そのものを協力会社に任せきりにしていたことにあるが、根本的には、2次系設備の点検を事業者の自主的な確認に任せるという、現在の制度が果たしてそれで良いのかという問題点が基本にある」旨指摘した。
 また、「全体の問題として、原子力安全・保安院が独立性を持っていろんな問題に対処し、安全規制当局として責任ある対応をお願いする。」として、今後、国が責任を持ってこの問題に対応するよう強く求めた。

【8月27日(金)】 国の関係機関への要請
 知事は、内閣総理大臣、経済産業省をはじめ関係機関に対して要請活動を行い、 「今回の事故は、これまでにない重大な事故であり誠に遺憾である。県としては、これまで事業者の自主点検に委ねられてきた2次系の検査システムに対する国の関与の強化などを強く求める。」と徹底的な事故原因の究明と再発防止策や2次系設備の管理点検に対する国の関与の強化、責任ある国の安全規制体制の確立などを求めた。