FBCラジオ番組「ふくい元気通信」
での知事発言要旨
「9月補正予算」

 このページは、平成17年10月19日(水)に放送された番組「ふくい元気通信」の発言要旨をまとめたものです。

【アナウンサー】
 まず9月補正予算という言葉、私たちは普段あまり聞きなれない言葉ですけれども、少しわかりやすく教えていただけますか?
【知事】
 補正予算という言葉はご存知だと思いますが、9月と付くとわかりにくいですよね。
 県の仕事は、毎年「予算」という形で定めます。通常は、2月から3月に開かれる県議会に諮って、1年間の予算を決めることになっています。これを年度初めということで、当初予算と呼んでいます。通常はこれでいいのですが、やはり緊急の事業が必要になったり、国の事業が決まるとそれに基づいて地方が実施を決めるということで、都道府県などの場合には補正予算があります。特に、9月から議会が始まり10月に終わる議会に諮る補正予算を、その9月という名前を取って、9月補正予算と言っています。
【アナウンサー】
 今回の補正予算の重点項目のうち、最初にあげた、県民の安全安心についてですが、どういった事業を実施されるんでしょうか。
【知事】
 はい。まずは、アスベスト緊急対策ですね。これは、連日、新聞やテレビで社会問題になっています。本当なら国が早急に対応しなければならないものですが、少し国の対応が遅れています。福井県としては県民の健康が第一ですので、条例による規制を設けたり、適切な維持管理を行う必要があります。そこで今回条例を県議会に諮り、全国的に一番早く定めた条例になっています。

 この条例のポイントは三つあります。
 一つは、国の基準をさらに強化するものです。アスベストを製造する施設というのがあります。これについては国の大気汚染防止法により届出が必要ですが、アスベストを製造する機械のエンジンが小さい場合には、届出・規制の対象になっていませんでした。そこで今回の条例で製造施設を作る場合には全て、対象とします。
 また、アスベストを使用している建物を解体する場合の規制ですが、法律では、延べ面積が500u以上の建築物が届出の対象になっていますけれども、福井県の条例では、全ての吹き付け材使用の建物について、解体や補修をおこなった場合に届出等の規制を強化しました。
 もう一つこれは本県独自の特別の措置なんですが、アスベストの吹き付け材を使用している建物を所有しておられる方ですね、将来これが損傷したり劣化しますとアスベストが飛び散るおそれがありますので、その場合に備えて取り除くなどの措置を講ずるように維持管理をお願いする義務づけも、条例で定めておりまして、違反されることはないと思いますが万が一の場合には罰則規定も入れておりまして、11月1日から施行します。
 なお、ご心配事が多いと思いますので、相談や情報提供を行うことなどの規定もありまして、これは10月11日から適用しています。
 そして、やはり子どもたちの健康というのは大事ですから、県立高校あるいは市町村や民間が行う小中学校、幼稚園、保育所の工事がすぐに行われるように予算措置も行っていまして、こういう対応を急ぐ必要があると考えています。
【アナウンサー】
 もう一つ安心して暮らすということでは、福井県は治安にも力を入れていますよね。
【知事】
 これも来年の当初予算を待つことなく、9月の段階でやったほうがいいだろうということになります。
 刑法犯の認知件数を見ますと、二年連続で減少しておりまして、減少率が全国一となりました。県と警察本部が共同していろいろな対応をしているところですけれども、やはり子どもに対する不審者の声かけ事案とか、自販機あらしとか、そういうものが依然としてあります。大事にいたらないために、パトロールの強化を進めると同時に、各家庭の玄関や門灯などを一晩中点灯する一戸一灯、一つのご家庭に一つの灯火ですね、この「一戸一灯運動」の普及を図ろう、町を明るくしておこうということなんですね。一晩中電灯をつけておくのはどうかなぁということがあるんですが、1ヶ月の電気代は120円くらいでしょうかね。ペットボトル1本の料金ですので、ぜひご協力をお願いしたいと思います。
【アナウンサー】
 次に、北陸新幹線の整備促進についてなんですけれども、県民の悲願であった県内着工がようやく実現しまして、一日も早い開業が望まれますね。
【知事】
 平成20年度末までに、福井の駅の部分について完成したいということです。今回のこの補正予算では、工事を実施します国の団体、鉄道運輸機構から委任を受けまして、福井駅部のまず埋蔵文化財の調査を受託する予算を計上していまして、来年9月までに調査を終わる。そして新幹線の高架工事を行うということですね。その設計についても、9月からすでに取り掛かっています。
 新幹線については、昨年12月に政府与党の申し合わせで必要に応じて随時見直すということになっていますので、県議会と協力しながら、国会議員の皆さん、沿線市町村、団体と力をあわせて、これから富山、金沢と来ますけれども、同時期での開業を目指したいということなんです。また、さらに南のほうに行きまして、南越敦賀間の認可申請もいま手続きを進めており、直ちに出来るように対応しています。それから、いよいよ敦賀からさらに先のルート問題も、協議を進める必要があると思っています。
【アナウンサー】
 次に、健康長寿ふくいについての重点項目について伺いたいのですが、9月議会では、陽子線がん治療施設の建設について非常に活発な議論がされたようですね。
【知事】
 これは、福井県の健康長寿にかかわりますけれども、がんの治療というのは日本全体の大きな課題でもあります。手術や抗がん剤などいろんな方法がありますが、放射線による治療というのが一つの大きな柱です。特に陽子線による治療は、がん細胞を他の影響を少なくして除去できる極めて高度先進な治療方法として注目を集めていまして、これは全国的にも5箇所しかないわけです。県では、すでに若狭湾エネルギー研究センター、これは敦賀にありますけれども、事前の治療研究も行っていました。こうした命にかかわることは一年でも早く実行しなければならないということで、今回予算を計上しています。本年度から基本的な設計にただちに着手し、平成21年度から治療がすぐに始められるように、ということにしています。
 設置場所について議論がありましたけれども、既存のスタッフや施設等をいろいろ考えますと、福井県立病院に併設するほうが望ましいだろうということで、調査委員会の報告もいただき、また議会のご理解もいただいて、今回方針を出しました。いずれにしても、これから嶺南地域を含めて、県民のみなさんが利用される場合に、不都合のないように不公平のないように不便のないように、病院の医療水準の低いところは高くしなければなりません、スタッフも充実しなければなりません、そういうところをしっかり進めた上で、県民全体の皆さんが出来るだけ早く、そして大勢の皆さんが治療できるように、進めていきたいと思います。
【アナウンサー】
 いろいろ話を伺ってまいりましたけれども、県民にとって大事な事業がこの9月補正予算の中にいろいろ含まれているということなんですね。
 今日は、9月補正予算について西川知事にお話を伺いました。どうもありがとうございました。
【知事】
 ありがとうございました。