FM福井ボンジュールコーヒー(第2回)

 このページは、平成17年11月29日(火)放送のFM福井のトーク番組「ボンジュールコーヒー」での知事の発言をまとめたものです。(インタビュアーはFM福井の飴田彩子アナウンサーです)

【飴田】
 そろそろ今年を振り返るような時期になってまいりました。福井県として、いろんな大きい行事が今年はありましたけれど、1つはやっぱり福井駅が変わったということでしょうか。
【知事】
 そうですね。福井にお見えになった方は、皆さんそうおっしゃいますね。福井駅じゃないみたいだとか、見通しが良くなったと、皆さんに喜んでいただいていますね。
【飴田】
 駅ができて、あとはその周辺、いわゆる中心市街地のことですね。
【知事】
 東口のほうは手寄地区の開発ですとか、だいたい方向は出ました。西口については、地元のいろんな商店街の皆さん、再開発の調整がありますので、最終的に市、商店街、経済界、県で、どういう大きさのどういう構造にするかなど、調整をしているところです。
【飴田】
 特にFM福井は駅に近い所にありますから、非常に東側に興味があるんですよね。
【知事】
 今、東西の交通は大変良くなりましたね。それは実感として感じていただけると思います。
【飴田】
 そうですね。
 それからもう1つ大きい行事としては、国民文化祭がありましたね。
【知事】
 そうですね。10月22日から11月3日まで、大盛況でしたね。そしてこれから、国民文化祭を通じてそれぞれのジャンルが具体的に活動を強化します。それからいろんな団体同士の連携ですね、こういうものを強めていく必要があります。ちょうどその時にストラディバリウスのバイオリンを、小野グループの小野光太郎代表からご寄託を受けました。
【飴田】
 実際にお持ちになったんですか?
【知事】
 ええ。恐る恐る触らせていただいたんですが、まるで持っていないような感じですね。重いものかと思っておりましたが、本当に軽い楽器ですね。立派なものだから軽いのかもしれませんが。
【飴田】
 これは今後どのように使っていく予定ですか。
【知事】
 これはバイオリニストの戸田弥生さんがずっとお使いになっていたものです。これからは代表的なソリストの方をはじめ、いろんな機会に使っていただくことになると思います。今、検討中ですが、できるだけ多くの人に、ご覧いただくだけではなくて、ハーモニーホールで利用していただくということが重要だと思います。
【飴田】
 ストラディバリウスは日本にもそんなにたくさん台数があるわけではないんですね。
【知事】
 そうですね。あまり流通に出るようなものじゃありませんから、そんなにたくさんあるわけではないと思います。何百年も昔に製造したものですから年季が入っていて、お上手な方が使わないと楽器のメンテナンスがうまくできないそうです。それなりの方がお弾きにならないと、楽器の良さが出てこないというような考え方もあるようです。
【飴田】
 いい楽器がありますから、素晴らしい演奏家の方々をたくさん呼んでほしいと思いますね。
【知事】
 楽器もそうなんですが、由利公正の五箇条の御誓文の草稿も先般オークションで入手しました。これも歴史、文化、伝統文化に関係しますよね。福井の先人が頑張ってくれた、そういうものを特に若い人達に知ってほしいですね。それで入手いたしまして、展示をしています。それから小中学校の歴史教育の場でレプリカのようなものを作って、こういう考えでできてるんだということを知ってもらおうと思っています。
【飴田】
 それから福井県立図書館の中にも新しいコーナーができましたね。白川静さんのコーナーですね。
【知事】
 白川先生は昨年、文化勲章を受賞されました。その2年前には、福井県としての名誉県民賞もお受けいただいているわけですが、やはり白川先生の漢字学、文字学というのは素晴らしい業績です。中国、日本も含めてアジア全体の文化の基本になる漢字、文字学の革新と言いますか、基本的な転換を学問的に実行された方です。それで具体的な教育の場でも、漢字というのは非常にいろいろなものの基本ですので、漢字は小学校から勉強し始めますが、教育の場で系統的な白川先生の漢字学を普及することが大事だと思います。その場合に、やはり学校の先生方、それから漢字などに興味のあるボランティアの方々の協力を得て、これを広めていくということが重要です。また福井県の貴重な財産ですので、県立図書館に来ていただいて学んでほしいと思います。「常用字解」という非常に使いやすい字引も、今日ちょっと持ってまいりました。いろいろな漢字の成り立ちが書いてあって、なかなかおもしろいですよ。
【飴田】
 白川先生の本ですね。
【知事】
 ええ。
 飴田さんのお名前の「彩」という字の起源なども書いてありますよ。左側の「へん」は、木の上に手を伸ばして木の実を取るという意味で、草木から色をとるの意味。右側の「三」の字は、非常に形が美しいという起源があると。いろんなことが書いてありますので、勉強になります。
【飴田】
 そうですか。じゃ、ちょっと私は名前負けしてますね。
【知事】
 いや、そんなことないですよ。
 福井県のこの非常に素晴らしい文化の伝統を分かってほしいということで。私はいろんな方にこの本を差し上げることがあるんです。
【飴田】
 一方で漢字離れというのも言われていますね。
【知事】
 そうですね、最近はパソコンをはじめコンピュータを使うから、漢字離れもあると同時に、パソコンにはたくさんの漢字が出てきますので漢字をよく目にすることはするんだけども、手を使って体を使って漢字を身につけるという点が少ないです。ですから、書道の世界になりますが、福井県には書道のいろんなグループがあって盛んですから、漢字学と一緒に書の振興をしていただきたい、そんなことも重要だと思いますね。書や漢字も、全てはお子さん達の教育の問題からですね。
 まずは子供たちからです。福井県は先程のバイオリンも、管楽器、打楽器も盛んです。和風ですと太鼓なども盛んですが、弦楽器というのはこれまでなかなか十分に普及していないと思いますから、非常に重要な楽器です。子供達が身近に利用できたり、また、音楽を聞いていただくという地盤をもっともっと広げることが大事だと思います。
【飴田】
 福井の子供達は幸せですね。
【知事】
 これからもっと幸せになっていただかんといけませんから。
【飴田】
 子供といえば、少子化というのが非常に、福井だけではなく全国的にも課題として挙げられていますけれども、その対策というのはどうお考えですか。
【知事】
 第1次、第2次の福井っ子エンゼルプランというのを実行してきましたが、今回、元気な子ども・子育てのための計画、第3次エンゼルプランに当たるものをつくりました。これは計画を作るだけでは何にもなりませんので、実行する必要がありますよね。特に今回はお母さんの子育てを男性が応援することについて職場環境からの支援を重視しました。
 それから財政的な支援としては、病気になったお子さんを預かる施設として、病児、病後児のデイケア施設の整備を進めています。福井県は全国1、2を競う高い水準なんですが、ここ数年で何倍にもなりまして、数日前も県下で12箇所目の病時デイケア施設ができております。
 それから更に遡りますが、結婚の問題ですね。まだ結婚に関心がないとか、関心はあるけれどもなかなかそういう機会がないというようないろんな段階があります。昔であればお世話する方が多かったんですが、最近はどうも有り難迷惑といいますか、そんな風潮の時代です。皆さんのお気持ちも段々変わってきていると思いますので、「迷惑有り難」、有り難迷惑の反対ですね。ちょっと初めは迷惑だなとか、ちょっとお節介されたなという感じがあるけれども、いざそういうことがうまくいけば、これは有り難いことだったなという、「迷惑有り難」ですね。こういうことを年配の女性の方が一生懸命やっておられますし、それから結婚された若い人達も自分達の後輩の社会人としての将来を見守って、応援をする気風ですね。そういうことが大事だろうということで、県の職場、あるいは民間との協働でも今、進めています。これは何としてもボランティアの力が大事だと思いますね。
【飴田】
 やっぱり女性側としては、結婚後も働きたいという人が多いと思うんですよね。じゃ、子供ができたらどうするんだという問題はあります。
【知事】
 福井県は日本一共働きが高い県ですから、それがある程度実行されていると思いますが、三世代同居ではない場合はなかなか大変です。そういう面で応援が大事だと思います。自分の職場をそれぞれの地域で変えていただいて、頑張っている企業に対して応援する、そういうシステムも今年の予算で導入しています。
【飴田】
 そうですか。1つのモデルケースになるといいですね。
 まだまだいろいろおうかがいしたいこともありますが、今日は文化の話を中心にうかがいました。
 お風邪などひかないように本当に気をつけてください。
 ありがとうございました。
【知事】
 ありがとうございました。