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本日、難関を乗り越え、晴れて福井県立大学に入学された皆様、おめでとうございます。国内外から留学生10名を含む456名の希望に満ちた優秀な新入生を迎えることができたことは、私の大きな喜びであります。特に、今日まで愛情を持って入学生を育んでこられたご出席のご家族の皆様に対して心からお慶び申し上げます。
福井県立大学は、県民や多くの方々の期待を担って平成4年の春に、経済学部と生物資源学部で開学して以来、この春で14年目を迎えます。
この間、大学院や看護福祉学部の設置、地域経済研究所の開設など、地域に根ざした大学として充実を図り、これまでの3千名を超える卒業生は、県内はもちろん、全国各地で活躍されています。
いま全国的にそれぞれの大学が新しい時代に向けて改革を進めていることは、ご承知かと思います。県立大学も、そうした考え方の下で、建学の精神に立ち返って、大学を個性的、魅力的な地域に開かれた大学として発展させたいと存じます。
建学の精神に「立ち返る」と言うことでありますが、これを言いかえれば、この精神を今に生かすことであります。先生方の立場から申せば、開学当時の先生方がもし現在もいらしたら、どのように考えて大学を運営するかを改めて考えるべきだと言うことです。
具体的に建学の「精神」とは何かと言うことですが、最もわかりやすい表現を用いますと、ただ今入学され学ぼうと意欲を持った皆さんのために、大学があるということです。大学のために、いろいろなものがあるということではないのです。
入学された諸君は男性と女性がほぼ半分です。看護福祉学部の開設もあって、10年前に比べると女性の割合が増えてきています。年々大学の雰囲気も華やかになっており、大いに学生文化を花咲かせて、本県の若者たちの文化をリードすることを期待しています。
また、学生の半数は、福井の地を選んで県外からお越しいただきました。この福井の地で新たな生活が始まりますが、良き先生、良き友人を得て、勉学に励んでいただきたい。
県内出身者も県外出身の皆さんと大いに交流を深めていただき、新たな視点から、地元福井県を見つめ直していただきたい。きっと福井県の新たな魅力を発見できるのではないかと思います。
昨年の7月に起こった福井豪雨災害では、先輩方にボランティアとして、被災地の復旧にご尽力いただきました。キャンパスでの勉学だけでなく、緑豊かなこの福井の地に出て行って、ボランティア活動、地域活動の中で、様々な人と出会い、語らい、活きた学問も多いに学んでほしいと思います。
そして、県内、県外の出身に関わらず、将来はぜひ福井県でご活躍いただきたい。福井県は全国で一番失業率が低い、すなわち就職しやすい県です。私たち行政も、皆さんが能力を十分に発揮し活き活きと仕事に取り組めるよう全力で努力したいと思います。
大学では、授業される先生にしたがって、勉学を進められることが大事です。もし、勉学の内容について疑問があれば先生方に率直に申し入れて欲しいと思います。そうした学生諸君の声を大学は歓迎し、必ずやその声に応えてくれるはずです。
これも建学の精神に含まれるものです。
しかし、それだけでは、大学の勉学とはいえません。さらに、大学では学生諸君が独自の判断で自由に勉強することが基本となります。高校までのように、いつも想定された問題と解答がそろっているわけではありません。私達の何十年も前のころの大学に比べて、教科書や先生方の教授法は各段に整っているはずですから、皆さんがみずからの努力を頼りにして、勉学を進めて行くことは、決して困難ではないと思います。大学での学問は、これまでにわかっている分野ももちろんありますが、わかっていないことも多いわけですから、そういう目で勉強し研究するが必要です。
私の経験と反省から勉強の方法をいいます。毎日やすまず、少しずつ1時間でも2時間でも本を読み、勉強をするということで、必ず時間がたつと進歩するはずです。また、本たちは、音楽にもポピュラーとクラッシックがありますが、その学問の分野の権威のあるしっかりしたクラッシックの本を読むことが重要と考えます。
このように、自立した精神で、自分の進路を拓いて行くことが、大学生となりますと重要です。これはスポーツに例えますと、皆さんがプレイヤーとしての選手であると同様に、これからは、自分の方向をコントロールし、判断する監督の2人の役を兼ねなければならないことを意味します。
ある講義をしっかり勉強することも大切ですが、その前にどの講義を自らが判断して選ぶかが重要なのです。そういうバランスがいるのです。
片方の役割だけでは、勉強は十分したけれども、自分が何になりたいか分からないような学生であったり、理想は高くもっていても実力をともなわない学生であったりすることになりかねません。
ここ福井の地での学生生活が、皆さんにとって、スポーツ、文化、勉学、交遊などを通して、輝かしい青春時代となることを心から期待し、お祝いのごあいさつします。
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