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本日、「白川文字学の室」が開設されるに当たり一言ごあいさつ申し上げます。
白川静先生は、明治43年に福井市でお生まれになり、順化小学校をご卒業後、大阪へ出て、働きながら夜学に通われました。その後中学校教諭を経て、立命館大学教授となられました。
その間、中国古代文字である甲骨文や金文を研究され、従来の観念的な漢字解釈を覆し、中国の古代人の生活と意識にまで踏み込んだ実証的で系統的な漢字、文字についての学問である「白川文字学」というべきものを確立され、字書3部作の「字統」「字訓」「字通」の刊行をはじめ、多くの学問的業績を残してこられました。
白川先生は95歳のご高齢にもかかわらず、いまだ現役の研究者でおられます。前人未到の白川文字学を築き上げられ、今も探究心を失わないそのお姿に、我々県民は尊敬の念はもとより、郷土の至宝を持てた誇りの気持ちでいっぱいです。
そうした気持ちを込めまして、平成14年に「福井県県民賞」をお受けいただきました。また、そのご功績により、昨年11月には「文化勲章」を受章されました。
県では、こうした白川先生の偉業を広く、県民の皆様に知っていただくとともに、漢字の成り立ちなどについて理解を深めていただけるよう、ここ、県立図書館に研究成果の関係資料を展示した「白川文字学の室」を開設することとなりました。
開設に当たっては、白川先生ご本人から、貴重な直筆原稿や資料などをご寄贈いただいており、深く感謝申し上げます。
また、この3月には、漢字教育に役立ててほしいとのご趣旨で、県内の小・中学校へ1075冊の「常用字解」もご寄贈いただいたいており、重ねて、お礼申し上げます。
来月15日には、白川先生をお招きし、生活学習館で記念講演会を開催する予定です。さらに、漢字講座、親子漢字学習など県民に広く学習していただく機会を提供させていただく予定ですので、県民の皆様の積極的なご参加をお願いいたします。
この開設を契機とし、福井県において、漢字・文字の学習の輪が広がっていくことを期待し、ごあいさつといたします。
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