福井経済同友会創立50周年交流会
知事あいさつ

 このページは、平成17年5月11日(水)にユアーズホテルフクイで行われた福井経済同友会創立50周年交流会における知事のあいさつの要旨をまとめたものです。


 「福井経済同友会」が創立50周年を迎えるに当たりお祝い申し上げます。
 同友会は昭和30年11月に、経済の進歩と安定への寄与を目的に設立以来、産学官連携による「人づくり」や市町村合併など時代を先取りする提言をされるなど、地域を代表する経済団体として、県勢の発展にご尽力いただているところです。
 これまでの歴代の代表幹事の皆様、会員の皆様のご活動に、厚くお礼申し上げます。
 50周年を迎える本年度は、「企業の社会的責任」を果たすことに取り組まれるとともに、本県の地域競争力を向上させるための「人づくり」に強力に取り組まれると伺っております。
 既に、福井県立大学においては、昨年度開設した短期ビジネス講座へ会員の方に講師としてご協力をいただいておりますが、来年度のビジネススクール開設に向けても、ぜひお力添えをお願いしたいと思っております。

 さて、皆様のご尽力をいただき、全国一低い完全失業率3%を実現するなど、県内の景気は回復基調にあります。
 このような中にあって、本県産業が優位性を有する技術をさらに伸ばしていくための産学官連携の取り組みは盛り上がりを見せており、こうした勢いを活かして、「最先端技術のメッカづくり」を推進させていきたいと考えております。
 伊藤忠商事と本県との先端技術分野での戦略協定も、グローバルな競争力を持った企業を育成支援するため必要不可欠であり、本日記念講演をいただいた本県出身の小林社長には一層のご支援をお願い申し上げます。

 県では、20代から40代の若手職員が手作りで、自治体を取り巻く将来の様々な課題を洗い出し、25年後を想定した福井の将来像、県民の夢というものを描く作業を実施しました。
 これは、25年後に中心となって県政を担うであろう若い職員自身が、自ら県政の担い手としての責任を意識しながら、柔軟な発想で描くのがふさわしいと考えたからです。
 若い人たちが抱く強い情熱や大胆な夢は、将来の本県を突き動かしていくエネルギーとして大切にしなければならないと思っており、この作業は、若い人から今を担っている私たちの世代への提言であり、そして彼ら自らの将来への提言でもあります。
 まず、もちろん25年後以前に新幹線は実現しているでしょうが、新幹線や高速道路など交通基盤整備が進み、四方八方に通じて、人や物が自由に行き来する四通八達を実現しなければなりません。
 また、産業界をはじめとする皆様にも大いに努力していただき、福井を本拠地としながら、世界をリードする「他に真似のできない技術・ノウハウ」を持ち、先端技術・原子力・農業など様々な分野で、東アジアをはじめとする世界市場で成功する企業が多数起こる「福井本拠・世界市場の産業」の実現に努力しなければなりません。

 また、我々一人ひとりの県民は、これからの時代は、個人や企業が自立した自らの生活活動をつくり、広い分野で民が官に頼ることなく自立して、新しい価値観や豊かさを伴った「生活優先・自立社会」を実現すべきです。
 その中では、社会的な人間関係は、「集団」の中の「みんなの価値観」から「個」としての「一人ひとりの価値観」へとその基準を転換し、また、日常的な暮らしの面では、「自己的な満足」から、ゆとりや思いやりなど「ともに分かち合う満足」を豊かさと感じることにしなければならないと考ています。
 福井県人の「内」向きの気風を、県外や海外など「外」に積極的に出て行き、また、外からの刺激も柔軟に受け入れ「外へ出る気風」へと変えていかないと、これからのグローバル社会が到来する中、地域間、国際間の競争には、とうてい太刀打ちできません。
 経済・ビジネスをはじめ様々な分野で、内輪の競争に満足せず、外に出る、外からも見ることが必要であります。
 また「消費」から脱却し、既存のものを無駄なく有効に「活用」する社会にすることが必要です。     
 将来を担う若い人達の提言を、ぜひ皆様にはビジネスの参考にしていただくとともに、同友会の皆様からも提言をいただき、ともに切磋琢磨して「元気な福井」が実現するよう、今後とも変わらぬご協力をお願いして、あいさつとさせていただきます。