「災害ボランティア全国フォーラム'05 in ふくい」を開催したことろ、全国からも多数のご参加をいただき、お礼申し上げます。
また、明日には、ボランティア活動の環境整備の具体策を議論するための場である、内閣府主催の「防災ボランティア活動検討会」が、地方ではじめて福井県で開催されることになり、関係者の皆様の御尽力に、お礼申し上げます。
【災害に対する「備え」】
さて、昨年は、本県をはじめ、全国で災害が多発しましたが、改めて被災された皆様に対し、お見舞い申し上げます。
福井県の場合は、昨年の7月18日未明に豪雨災害に見舞われ、本県の足羽川、日野川流域を中心に、道路や橋梁などの社会資本や電気、水道等のライフライン、家屋や農地など大切な個人の財産に甚大な被害が発生しました。
しかし、全国から多くの義援物資や義援金をいただくとともに、県の内外から駆けつけていただいた、6万人を超えるボランティアの皆様のご支援が災害復興の原動力となり、県民の皆様に明日への希望と力を与えていただき、無事復興を果たす道筋をつくることができました。皆様の暖かい応援に対し、感謝申し上げます。
福井県では、8年前、1997年のロシアタンカー油流出事故があり、これを教訓に、「災害ボランティア活動基金」の設置や、いざという時に災害ボランティア本部設置の母体となる「福井県災害ボランティアセンター連絡会」を設けるなど、平素から、災害ボランティア活動を災害に対する「備え」として取り組んでまいりました。
福井豪雨災害に際しては、こうした「備え」が生かされ、産官学民の協働により災害ボランティア活動を、円滑かつ大変効果的に行われたと考えております。
【ボランティア活動を通じて感じたこと】
しかし、いまだ、災害時に、高齢者や障害者の皆様など、特に、援護を必要とされる方への対応が課題として残っており、全国の被災地においても、その対応が課題となっております。
災害時におけるボランティア活動を通じて、私なりに感じましたことは、ボランティア活動を行う上で日頃の準備というのが必要であること、行政との協力関係が大切であること、ボランティア活動を行うタイミングを逃さないようにすることが必要であるということです。さらに、ボランティア活動をその場限りにしないことが必要です。ボランティアは人と人との関係であることから、親切や助け合いといったもののこれからのあり方について、国民的な議論を引き起こすひとつのきっかけになると考えます。
いろいろな視点があると思いますが、こうした視点も持ちながら課題にに取り組むことが必要ではないかと思います。
【ふくい2030年の姿 〜福縁の支えあいを目指して〜】
さて、県では、若手職員が中心となり、25年後を想定した福井の将来像、県民の夢を描いた「ふくい2030年の姿」を作成し、その中で、「地縁の復活と福縁の支えあいにより、地域に固い信頼が生まれ、お互いが助け合って犯罪や災害などのようなリスクにも立ち向かえる地域の実現」を目指しています。
こうした地域をつくるためには、全国の方々からの協力をいただきながら、あらゆる災害に対するボランティア活動の知恵や知識の蓄積を図るとともに、住民主体の体制づくりを進めていく必要があります。
このたびのフォーラムにおいては、私も、旧山古志村長の長島さん、福井県を中心に全国で活躍されている松森さんと鼎談させていただきますが、ご参加の皆様には、災害時の要援護者への対応など重要な課題について、徹底的に議論いただき、実践に役立つ、より良い仕組みを築いていただきたいと存じます。
地縁の復活と福縁による支えあいにより、人々が互いに助け合い、安心して豊かに暮らすことのできる社会の実現を図るため、今後とも、協働の理念に基づいた災害ボランティア活動の重要性を広く全国に発信してまいります。
最後に、このフォーラムが実り多きものとなるよう、また、本日参加いただいた皆様のますますのご発展を祈念し、ごあいさつとさせていただきます。
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