年末に当たっての知事あいさつ

 このページは、平成17年12月28日(水)、年末に当たっての職員に向けての知事のあいさつをまとめたものです。


 今日は平成17年の仕事納めの日です。ひとことこの1年間を振り返りまして皆様にお礼のごあいさつを申し上げます。

 今年は12月に入りまして予想に反した大雪が降りました。皆様方にはそれぞれの職場で休日返上また昼夜を分かたず除雪対策・防災上の色々な対応に追われたわけでございまして、皆様のこのたびの大雪に対する対応に対しまして心からお礼を申し上げます。お疲れでございました。
 また、皆さんは地域に戻られますとそれぞれご自宅あるいはコミュニティーでの今回の大雪の対策もまた仕事を離れてやっていただいているはずでございまして、こうしたご苦労に対しましても、心から感謝と敬意を申し上げる次第でございます。

(平成17年を振り返って)
 さて、この1年を皆さんとともに振り返ってまいりたいと思います。
 私は、今年の仕事始めに申し上げたかと思いますが、マニフェストによる「福井元気宣言」ということで、県政を皆さんとともに進めているところでありますが、平成17年は行動の年にしよう、あるいは成果が見える年に皆さんと一緒にしていこうと申し上げたことを覚えております。幸いにいたしまして、今年は大きな動き、また明るい話題があったように思っております。
 1つは北陸新幹線でありました。これは30年あるいは場合よっては40年といってもよろしいかもしれませんが、永年にわたる県民の悲願でございました北陸新幹線、今年ようやく槌音が響くことになりまして、6月に富山県、石川県、福井県同時の着工式が行われたところでございます。皆様のこれまでの永年のご苦労、そして県民あげてのこうした新幹線に向けての熱意が実ったところでございまして、本当に良かったなと思います。こうした中、12月にはまた、敦賀までの国に対する新幹線の認可申請も手続的に可能となったところでございまして、文字どおり福井県内まずは敦賀までのフル規格による基本的な方向付けができたところでありますので、これからは富山、金沢、福井の同時期での開業を最優先に目指しますとともに、敦賀までの整備についても、皆様とともにさらに力を合わせてまいらなければならないと考えます。
 さらに、福井駅部の区画整理事業、あるいは高架化事業につきましても、この春4月に完成をみました。福井駅周辺の風景といいますか、交通条件も大きく変わってまいったとこのように考えております。これから、駅周辺のまちづくりなど多くの課題がございますが、今、大事な時期でございますので、こうした問題に取り組んでまいらなければなりません。また、そのほか鯖江市、越前市、敦賀市、さらには芦原温泉駅など、それぞれの地域の拠点となる駅部の整備、まちづくりについても努力してまいる必要があると考えております。
 また、今年は雇用問題がひとつ明るい状況になったと思います。全体的にもそうでございますが、特に福井県は全国1失業率の低い県になりました。また、高校生の就職状況も2年連続最も高い就職率ということでありまして、これもこれまでの長年にわたる、特にここ数年間の雇用対策が効果を上げたように思っております。これからはさらに雇用問題、産業政策に努力をする必要があると思っております。
 10月から11月にかけては第20回の「国民文化祭ふくい2005」が皇太子殿下のご臨席を仰ぎ開催されました。この成果をこれからさらに来年以降に向けまして文化の裾野を広げ、また、文化の山並みといいますか水準、峰々をより高くしていくということが重要かと思います。特に子供たち若いみなさんの文化活動に対するバックアップが重要だとこのように思っております。
 また、今年はエネルギー研究開発拠点化計画などにつきましても、この春方針を出したところであります。今日は年末でありましたが、二階経済産業大臣が来県されました。これからの原子力の安全の問題や将来の問題について親しくお話を申し上げ、福井の状況につきましてもご説明をいたしたところでありますが、エネルギーと地域との共生の問題につきましても、ひとつの方向が出ましたので、これを着実に具体化して行く年になったように思っております。総じて色んな課題がございましたが大きな節目になり、また、明るい話題が多かったように思います。そのほか色んなことがございましたが、主だったお話を申し上げたところでございます。
 さて、今年の仕事始めの際に、職員の皆さんにこの1年、皆さん方それぞれの職場で、また、立場で、この1年を年末に振り返ったときに何をなしたか自信をもって振り返られる1年にしたいなということを申し上げたわけでございますが、皆さんいかがであったでしょうか。ただいま、全般的な事柄につきましては、お陰をもちまして成果が上がったように思いますが、皆さんのそれぞれのお仕事についてはいかがだったでしょうか。きっとそれぞれこういうことができた、新しい仕事に着手できたということがあるかと思いますが、なお、十分に評価をしながら、次の新しい年を迎えて欲しいなと思っております。いずれにいたしましても皆さんの御労苦に対して深くお礼申し上げるところであります。

(仕事は内向きから外向きへ)
 さて、この3月に県庁内の若い皆さんを中心に、そしてそうした皆さんとそれぞれの職場の皆さんがいろんな相談をしながら、これから25年後の福井の姿がどうあるべきか、未来はどうだ、夢はどうだということで「ふくい2030年の姿」を作られたところでございまして、私も色々、ご意見なども申し上げたところでございます。この中で、皆さんのお仕事に関連する分野としては、「内向きから外向きに」ということが書いてあります。これは我々福井県の皆さんがどうしても内を向いて、いろいろ経済活動をしたり、あるいは地域活動をしがちである、これからの時代はグローバルの時代であり、また、いろんな交流の時代でありますから、外向きで活動する必要があることが重要であります。皆さんいかがでしょうか、それぞれ皆さんのお気持ちの中で今普通に思っている自分はこういうことで仕事をしている、自分というのはこういう立場であるとこれはそのとおりでありますけれども、さらにそこから一歩外へ向かって出る、一歩進めるということ、
 これが皆さんにとっての外向きであります。  
 また、職場全体を見ますと、県庁の机の上、部屋の中そこからさらに一歩他の県庁の組織と交渉する、さらには県庁の建物を出る、そして民間の皆さんのご意見を聞く、また、福井県全体の中では、十分議論ができないときには、日本全体を見る。さらにはアジアを視野に入れる。世界はどうだとこういうことで一つ一つ自分達の殻を破りながら、外向きに仕事をすることがこれからの福井県にとって重要であると同時に、皆さんお一人お一人のこれからの仕事の進め方、人生にとって非常に重要だと私は思っております。私も含めまして、皆さん非常に真面目に仕事をしていただいているところでありますけれども、その真面目プラスアルファというのがこれから大事かなと思っております。

(継続した仕事に新しさとスピードを)
 こうしたことで、継続的な仕事を進めていただいているところでございますが、大事なことは着実な継続と新しい分野での仕事の進め方といいますか、仕事に新しさを出すことが大切かと私はいつも思っております。仕事に新しさがあると言うことは、仕事に積極さがあるということを意味します。また、仕事にスピードがあるということを意味すると思います。古いということはスピードのないということであると思います。新しいこと、継続的な中から新しいものを少しでも加えること、これが積極であり、また、スピードであります。この中に、他の皆さんとの切磋琢磨、競争も生まれまして、新しい事柄がそこに出てくるわけでありまして、われわれの仕事の価値というのは、そういうところにあると私は思っております。自分で十分に考えていただきながら、周囲の皆さんの意見をまた吸収してこれを皆さんのそれぞれの糧として、ご自身の考えをまとめていく、こういうことが重要かと思っております。

(助言社会を実現する議論する組織)
 いずれにいたしましても、県民の皆さんにしっかり顔と視線を向けて仕事をすることが重要かと思います。知事や上司に顔を向けることではありません。県民の皆さんのご意見をしっかり聞き、顔を向けて仕事をするこのことがわれわれの務めではないかと思います。先ほど申し上げました「ふくい2030年の姿」の中にも、「助言社会」ということが書いてあります。先生と生徒、上司と部下、親と子、いろんな社会の人間関係がありますが、それぞれが自分の持っている色々な経験を基に助言をし合う。また、部下の方あるいはお子さんあるいは生徒さん色々いらっしゃいますが、こういう皆さんもしっかり自分達の先輩に意見をいう社会が「助言社会」かと私は思うわけであります。私自身もこの1年、色々反省をいたしておりますが、十分必要な助言にいたらなかった部分がありまして、ともすれば説明が不充分であったり、単なる指示をしたり、場合によっては皆さんを叱ってしまうようなことがあったようにも思います。これは決して、助言と言うことではないわけでありますので、なおなお、反省をしながら、互いに切磋琢磨をして、議論する組織でなければならないと思います。
 この平成17年は、マニフェストの折り返し地点、3年目に当たるということで、その成果を皆さんとともに出していこうということでありましたが、お陰をもちまして、今回、中間的な評価を行い、県民の皆さんのアンケートをはじめ、庁内での皆さんのお仕事をベースに内部的な評価をし、また、専門家のご意見もいただきながら、中間的なチェックをいたしましたが、幸いにして県民の皆さんからの色々なご声援、また、専門的な評価もいただいたところでございまして、これは皆さん方の日ごろの着実な、また、たえず新しさに挑戦する仕事によってその成果が現れたものと思っており、改めて御礼を申し上げたいと思っております。
 以上、色んなことを申し上げましたが、年末でございます。どうか年末年始、ゆっくりおくつろぎをいただきまして、また、新しい年をお元気で迎えていただきたいと思います。この1年間の皆さんのご活躍とご苦労に対しまして心からお礼を申し上げ、また皆さんの一層のご健康とご活躍を心から念願いたしまして、仕事納めのごあいさつといたします。