本日、多数のご来賓ならび関係者の方々をお迎えし、平成17年度福井県立大学学位授与式が挙行されるに当たり、一言お祝いを申し上げます。
今ほど、学士、修士、博士それぞれの学位を受けられた皆様、誠におめでとうございます。本学を巣立っていかれる皆様の晴れの姿を目の当たりにし、感無量です。
また、皆様の中には、社会人の方もおられますが、勤務しながら学位をとられましたことに対しましても、敬意を表すものです。
そして、長い間、皆様を育んでこられましたご家族の皆様に対しまして、心から感謝とお礼を申し上げます。
さて、本日ご列席の前学長の常脇先生におかれましては、平成16年度の福井県民賞に引き続き、平成17年度の教育研究功労として国の叙勲をお受けになられたところであります。また、本日ご出席ではありませんが、大学運営協議会会長で名誉教授の沢田先生におかれましても、農業工学の功労により昨年秋の文化勲章を受けられました。この場をお借りしまして、皆様とともに、そのご功績に対しまして敬意を表したいと思います。
また、本学が立地している松岡町が永平寺町、上志比村とともに去る2月に合併し、新永平寺町としてスタートしましたことに、お祝い申し上げますとともに、「大学のある町」という特色を活かしながら、新町が発展されることを祈念いたします。
県立大学は、平成4年の開学から14年が経過して、ここ数年では、地域経済研究所、海洋生物資源臨海研究センターや大学院の看護福祉学研究科が開設されるなど、順調に充実・発展を遂げてまいりました。
また、この春(4月)からは、大学院にビジネススクールを開設して、より高度な職業人を養成していきます。
福井県においては、より魅力ある大学にするために、教育・研究活動の一層の活性化を図るとともに、地域との連携を進めていくことが必要と考えております。
そのために、大学に経営の視点を導入し、自主的、自律的に大学運営を行える組織形態とするため、平成19年度から、県立大学を公立大学法人とすることとし、大学の先生方と協力をしながら準備を進めております。
公立大学法人となっても、県立大学は、この地でさらによりよい大学を目指して、存続発展してゆくことになります。
平成8年に初めての卒業生を送り出して以来、ここにいる皆様は、ちょうど10回目の卒業生という節目にあたります。卒業生はすでに3400人を超える至り、この福井の地はもとより、全国各地で社会人として貢献されていることは、誠に喜ばしい限りです。
今、非常に時代が激動しています。大学で学ばれたことがそのまま社会で通用するわけではありません。社会人となられますこれからが本当の勉強だと思いますので、大学で学ばれたことをベースに、さらに精進していただくことが大切です。
大学の卒業というのは、まさにここから、学歴にかかわりなく横一線でスタートするということであります。皆さんのこれからの評価は、頭脳的な成績評価ではなく、社会における人間としての日々の行動が受ける評価であり、これまで学んできた十数年間とは違い、全く別の基準になります。
年に数回のテストとは違って、一瞬一瞬、一回一回の出来事は、穏やかで自分では感じられないほどの試験ですが、長い一生の中で、全体としては社会の厳しい基準により総合的な評価を受ける結果になることを肝に銘じておいてください。
そのことは、皆さんが、大学での経験をもとにたえず学びつづけ、また、真面目に修練を積み重ねること、これによって周囲から信頼を受け、なくてはならぬ人になることが可能であり、特別の才能を必要とするものではなく心懸け次第であることを意味していると思います。
社会に出てからも県立大学を人生の船出の場所として、そして心の拠りどころとして、思い出してください。また、本大学と様々な関わりを持っていただき、県立大学の一層のご発展にも協力願いたいと思います。これから社会人として、仕事のこと、人と人との間の友情のこと、男女の恋愛のこと、結婚のことなどにも真剣に向い合っていただき、人間としての素晴しい経験と修練を期待するものであります。
皆様の中には、この福井県でご活躍いただく方もおりますし、また、県外に出てご活躍される方もおられますが、是非福井に戻ってきていただきたいと思います。
そのために、福井県は、皆様の為にご活躍できる場をつくり、皆様が元気で夢のもてる社会を全力でつくります。
今後、皆様の一層のご健闘、ご発展を心からご祈念いたしまして、お祝いのご挨拶といたします。
本日は、おめでとうございます。
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