平成18年度新採用教職員辞令交付式
あいさつ

 このページは、平成18年3月28日(火)に県庁で行われた平成18年度新採用教職員辞令交付式での知事のあいさつをまとめたものです。


 福井県公立学校の教職員として、本日、辞令を受けられた133人の若さあふれる皆様方にお祝い申し上げます。
 皆様方には、学校職員の道を志し、難関を乗り越えて本日の辞令を手にされたわけであり、感激もひとしおではないかと拝察申し上げます。

 教育は、児童・生徒の人格の望ましい発達をめざすとともに、将来、社会の一員として生きていく力を育てるという大切な仕事であります。
 皆様方には、本日の感激を忘れず、学校においてどのような分野を担当する立場であっても、それは教育に関わる仕事であり、皆さん自身が自分のため、また子どもたちの幸せのために、選んだ職業であることを改めて自覚され、児童・生徒の育成に取り組むよう願っています。

 さて、県では経済の構造や社会の価値観が大きく変化する中、新しい福井を作り上げるため、マニフェスト「福井元気宣言」を基に創造的な施策を展開しています。
 「福井元気宣言」の4つの柱の一つに「元気な社会」というテーマがありますが、その中の「未来を託す人づくり」として、教育を取り上げています。本県の未来を託せる子どもたちに十分な教育ができるよう、例えば、学級編制基準の見直しや子どもの安全、高校生などの学力向上、さらに、国際人育成の一環として外国語の会話力養成など特色ある施策を掲げ、着実にいま成果を上げています。

 人づくりは、より良い社会の仕組みを作り、これを深い知恵をもって運営するための基本となるものであります。皆様方には、学校教育の場でこうした大切な課題に取り組む使命があるのであり、子どもたちに必要な学力とともに、正しい判断や他人に親切に、そして助け合う思いやりの心など、人として生きる上で基本となる教育に努めていただきたい。

 そのためにも、若い皆様方は、子どもたちの教育以前に、自分自身が活動的で気概のある先生や職員となるよう、互いの自己教育に努めることこそが先決であります。
 例えば教壇に立っている人が、校門に立つ人より、一人ひとりの子どもによりよく影響力を与えるとは限らないのであります。
 教え子を教えよう教えようと考えないで、自分が今日より明日、明日よりもあさってと少しでもより良くなるよう、自己成長の心をもって欲しいのであります。
 歳月人を待たず、と言います。その瞬間瞬間を大事にしていただき、深い愛と広い心で子どもたちを受け入れ、明日から、夢のあるドラマを子どもたちと創り上げていくことを期待しています。

 今日の皆さんの様子を拝見していますと、小説「二十四の瞳」の新任の大石先生が岬の学校に自転車で赴任する場面を想い浮かべる気がいたします。時代は変っても先生の役割は変らず大きいのです。皆様方の前途を祝福申し上げるとともに、心身ともに健康で、職務に全力で当たっていただくことを祈念申し上げ、お祝いのことばとします。