県政だより
 ■ 2006年10月 8日(日曜日)
9月補正予算が成立
 9月定例県議会において、総額55億円余の平成18年度9月補正予算が可決されました。9月補正予算では、今夏の豪雨災害対策など緊急の対応を要するもの、周産期医療やがん治療の充実、人材の確保、健康長寿、敦賀への快速電車の乗り入れを捉えた嶺南地域のまちづくりなど、時期を逃さずに対応が求められるものについて、必要な予算措置を行いました。
平成18年7月豪雨災害対策
 今夏の豪雨によって発生した道路や河川、砂防施設、農地や林道、治山施設の被害について、一日も早い復旧を目指します。
 また、平成16年の福井豪雨以後、激甚災害対策事業となった足羽川の河床掘削や堤防工事を全力で進めており、治水の安全度は大きく向上しています。
 今回の豪雨でも増水し、浸水被害を生じた江端川について、緊急に拡幅工事を行い、再度被害の防止を目指します。
追加予算により早期完了を目指す江端川の拡幅工事
追加予算により早期完了を目指す江端川の拡幅工事
雇用・経済基盤の強化
人材の確保
 景気の回復を受け、全国的に大企業を中心に採用の拡大と早期化が進んでいる中、少しでも早く学生等に県内企業の情報を提供し、地元への就職を進めるため、来年1月に「ふるさと企業魅力発見フェア」を開催します。
 また、今月から県のホームページに「福井若者就職ナビ(仮称)」を開設し、県外にいても情報が得られるようにします。

企業誘致の促進
 本県では、製造業から試験研究所まで多様な企業の投資を対象に、製品の搬送費や電気料にも補助を行うきめ細かい企業誘致の支援を行っています。
 本県への立地企業件数は大きく伸びており、当初予算以降に新たに新設や増設が決まった5件について、追加予算を計上しました。
本件における企業立地実施
少子化対策
 少子化対策が国全体の課題となる中、今年6月に発表された2005年の統計調査で、本県の出生率が1.47(全国平均1.25)と全国第2位となり、前年との比較で全国で唯一伸びていることが明らかになりました。

新生児集中治療室(NICU)の増床
 最近の高齢出産や不妊治療技術の進歩による双子や三つ子などの多胎児の増加などに対応して、県立病院の新生児集中治療室(NICU)を増床し、安心して出産できる環境を充実させます。
9床から12床に増床する県立病院の新生児集中治療室(NICU)
9床から12床に増床する県立病院の新生児集中治療室(NICU)
がん医療水準の向上
 がんによる死亡は、昭和56年以来、国民の死因の第1位を占め、本県でも死亡原因の約3割ががんであり、がんの予防と医療技術の向上が大きな課題です。

がん診療連携拠点病院の整備
 国の「第3次対がん10か年総合戦略」に基づき、地域で専門的ながん治療を担い、がんに関する相談や情報提供を行う「がん診療連携拠点病院」の整備を進めます。

がん看護能力の向上
 がん治療に携わる看護師の専門的な能力を高めるため、先進的な病院で実務研修を実施します。

陽子線がん治療施設の整備
 陽子線がん治療施設には、がんの病巣を正確に捉える世界初の陽子線照射システム(高度3次元照射システム)を整備する予定であり、平成21年度の治療開始を目指し、引き続き整備を進めます。
陽子線がん治療室のイメージ陽子線がん治療室のイメージ
健康長寿
「健康長寿ふくい」の情報発信
 世界トップクラスの健康長寿な地域である本県を国内外に広くアピールするため、「健康長寿ふくい」をテーマにした講演会を東京で開催します。またPRデザインを作成し、情報発信を強化します。

福井フットサル・フェスタの開催
 生涯スポーツの振興と県民の健康増進につなげるため、年間を通じて気軽に楽しめるフットサル(室内ミニサッカー)競技大会の開催を支援します。
フットサルはサッカーのルールを基本に、1チーム5人で試合を行う
フットサルはサッカーのルールを基本に、1チーム5人で試合を行う
まちづくり
夜景を活かしたまちづくり
 全国に誇れる「夜景を活かした魅力あるまちづくり」を実現するための調査、検討を行います。
 また、今回は、新幹線の延伸を控え、まちづくりを進めている福井市での仮設の展望施設の整備に支援します。

嶺南地域のまちづくり
 敦賀までの新快速電車の開通を契機として、関西や中京方面からの観光誘客を促進するため、嶺南の観光地を結ぶ周遊バスの試行運行を支援します。

国道27号美浜東バイパスの整備
 嶺南地域の円滑な道路網を構築するため、国が整備を進めている国道27号美浜東バイパスについて、平成19年度末の供用を目指し、国と協力して整備を促進します。
美しい夜景は、住民だけでなく観光客にとっても魅力的(ライトアップされた福井城址)
美しい夜景は、住民だけでなく観光客にとっても魅力的(ライトアップされた福井城址)
今年10月21日から来年3月までの期間、三方五湖など嶺南の観光地を巡る観光バスが試行運行される
今年10月21日から来年3月までの期間、三方五湖など嶺南の観光地を巡る観光バスが試行運行される
治安維持
子どもの安全・安心の確保

 登下校時など子どもの安全を確保し、街頭でのあらゆる事案に迅速に対応するため、県内の全交番に白色自転車を配備し、きめ細かいパトロールの実施や主要交差点等での監視を強化します。
警察官の存在を知らせることで、犯罪を未然に防ぐ
警察官の存在を知らせることで、犯罪を未然に防ぐ
「公立大学法人福井県立大学」の設立に向けて
福井県立大学 福井キャンパス
福井県立大学 福井キャンパス
 大学経営を取り巻く環境は、少子化やそれに伴う競争の激化など、今後、厳しさを増していくことが予測されます。
 そうした状況にあっても、県立大学が時代の変化に柔軟かつ的確に対応して、地域社会に貢献し、県民により魅力ある大学となるためには、大学自らが効率的で自律的に経営を行えるようにする必要があります。そこで、独立行政法人化を進めています。
 これまでに、法人の組織や人事、財務会計など基本的枠組みについて審議し、今議会に法人の定款など関係議案を提出、可決されました。
 今後さらに、法人の中期計画等について検討を重ね、来年4月の「公立大学法人福井県立大学」設立を目指します。
補正予算とは
 県の仕事は、毎年、予算という形で経費を見込み進めます。1年間の予算は2月〜3月に開かれる県議会に諮り、決めます。これを年度の初めに定める予算ということで、「当初予算」と呼びます。
 しかし、実際に仕事を進めるなかで、緊急に予算が必要になったり、初めの予算の変更が必要になったりする場合があります。これを「補正予算」といいます。
予算編成の工夫
部局横断型施策の推進
 世界でもトップクラスの健康長寿地域である福井県を国内外に広くアピールするため、関係部局長との政策議論を通じ、部局が一体となって施策を推進することとしました。
・「健康長寿ふくい」情報発信強化事業
職員提案型ゼロ予算事業の実施
 平成17年度当初予算編成から、職員の創意工夫を活かし、特別な予算措置を伴わない事業を推進していますが、今回の補正予算でもこうしたゼロ予算事業に取り組みました。
・ふるさと企業情報提供事業
・河野海岸有料道路の利便性向上と利用促進
政策形成過程からの県民参加
 「予算編成過程への県民参加」に寄せられたご意見、ご提言の趣旨を事業に活かすよう努めました。
・夜景を活かした魅力あるまちづくり事業
 「嶺南のまちづくりについても施策を考えるべきである」というご意見を取り入れ、福井市に加え、敦賀市とも施策づくりのための協議を始めています。
◆9月補正予算の主要施策
(単位:千円)
区  分
事  業  名
県民参加
予 算 額
平成18年7月豪雨災害対策
 平成18年7月豪雨災害対策
  うち:災害対策緊急河川工事(江端川)
1,481,850
(600,000)
雇用・経済基盤の強化
ふるさと企業人材確保支援事業
ふるさと企業情報提供事業
 企業立地促進補助金



3,830

1,312,900

少子化対策
周産期医療体制整備事業
73,782
がん医療水準の向上
がん診療連携拠点病院機能強化事業
がん看護実践力向上研修事業
 陽子線がん治療施設整備事業<継続費>
8,572
4,805
7,665,320
健康長寿
「健康長寿ふくい」情報発信強化事業
福井フットサル・フェスタ開催支援事業


3,971
2,000
まちづくり
夜景を活かした魅力あるまちづくり事業
鉄道快速化による観光地周遊バス試行運行支援事業
 一般国道27号美浜東バイパス整備事業



2,133
1,655
323,000
治安維持
ポリス・スタンバイ作戦
3,955
その他の重要施策 健康長寿ふくいのウメ販売強化事業
障害者就労訓練設備等整備事業
障害者施設利用料減免支援事業
7,334
39,041
15,739
とあるのは新規事業です。
※「県民参加」欄に○が付いている事業は、県民の皆さまに広く意見を募集し、予算編成過程に参加していただいた事業です。
※「継続費」とは、大規模施設の整備など複数年度にわたる事業などを行うとき、その総額と年度ごとの額をあらかじめ一括した予算で定めたものです。 

問い合わせ/県財務企画家 0776200234