2012年1月18日(水曜日)

北陸新幹線の県内着工方針が決定〜福井、そして日本の成長と安心の基盤に〜

 昨年末、長年にわたる県内一丸となった運動が実り、北陸新幹線の敦賀までの着工方針が決まりました。
 東日本大震災における教訓などを踏まえ、本県が日本海側の新たな「国土軸」形成の必要性をアピールし続けてきた成果であり、県勢の飛躍的発展が期待されます。
 一日も早い認可に期待が高まる中、今回は北陸新幹線の県内開業の必要性やメリット、今後の県の活動などについて紹介します。

北陸新幹線

災害への対応を強化する国づくりに貢献

東海道新幹線が寸断された場合に北陸新幹線が発揮する効果

 昨年3月の東日本大震災では、人や物の流れが混乱し、日本全体に大きな影響を及ぼすなど、これまで太平洋側中心に整備されてきた高速鉄道網における災害時のリスクや脆弱性が明らかになりました。
 北陸新幹線は、東海・東南海地震等の災害などにより、関東と関西間の主要な移動手段である東海道新幹線が寸断された場合にも、日本海側を迂回(うかい)するもう一つのルートとして、代替機能を発揮。人の流れの確保(回復)や経済損失の回避を可能とし、災害に強い国づくりに貢献します。

北陸新幹線開通に伴う所要時間の変化

各地域間の交流を拡大し、経済波及効果を実現

 北陸新幹線の全線開通により、日本列島の中心に「新幹線環状ネットワーク」が構築。首都圏、中京圏、関西圏の三大都市圏をはじめ、あらゆる方面から県内への人や物の流れが創出されます。
 また、福井のような地方と都市、地方と地方との交流が拡大することで、相互に経済波及効果が生まれ、各地域の成長力を高めます。
 なお、国の整備計画では、北陸新幹線は「大阪まで」とされています。開業が早いほど整備効果が大きいといわれることから、まずは関西などとの交通結節点である敦賀までの早期開業、効果発現を目指します。

北陸新幹線開通による交流人口の拡大、北陸新幹線による北陸の経済波及効果

アジアの玄関口として日本の国際競争力強化に重要な役割

アジアの玄関口

 近年急速な発展をとげているアジア諸国の成長を取り込むことにより、日本は新たな成長の道を切り開くことができます。
 北陸は、歴史的にアジアの玄関口としての役割を果たしてきたほか、高度な工業力や豊かな水資源、港湾などのインフラ設備が充実するなど、産業、エネルギー面での高い潜在能力を持っています。
 北陸新幹線を核として、アジア圏や日本の三大都市圏と相互に近接する地理的優位性を活かしながら、北陸が日本全体の発展において大きな役割を果たします。

北陸3県における2時間圏域の居住人口の変化

金沢開業のままでは北陸の一体的な発展に影響

 金沢開業に伴い、福井は北陸で唯一、東京からの所要時間が3時間を超えることとなります。このままでは、北陸の中の地域間格差が拡大し、一体的な発展に影響を及ぼすおそれがあることから、今後も国などに対して、早期の県内開業を働きかけていきます。

高速交通ネットワーク時代にふさわしいまちづくりを加速

 平成26年度に北陸新幹線の金沢開業、舞鶴若狭自動車道の全線開通が予定されています。これを本県経済や観光などの面で最大の効果につなげるため、全市町や関係団体と協力し、高速交通ネットワークの活用・対策プランの策定を進めています。
 また、北陸新幹線の県内開業も視野に、県都福井の30年、50年後の将来の姿を再設計するビジョン策定をスタート。専門家や県民の皆さんの意見を聞きながら、長期的な展望に立って、各都市のまちづくりの議論を進めていきます。

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