「こんにちは。」とミーティングルームで出会った途端に、清水さんの繊細なイメージが伝わる。清水さんは、神奈川県川崎の出身だ。親しい知り合いが福井出身だったことから、福井への興味が湧き出したという。川崎では電気系の仕事に就いていた。「父の仕事が電気工事関係で、子供心に電気が気になりだして、工業高校へ進学しました。その後電気制御ソフトに携わっていましたね。」しかし、どうしても違う環境での仕事、生活へと心が動き、パソコンを開いた。福井を検索し、福井県Uターン情報センターにたどり着いた。登録後、適合性のある企業情報が送付されてきて、さらに電話で適正を相談。その後、企業の方とやりとりを進めたという。「どのプロセスをとっても、対応がすごく良かったですね。ですから、安心して福井への定住を決められました。」と、すこぶる満足そうな清水さん。
サカイエルコム制御機器部では、様々な企業の製造ラインのシステムや制御ソフトなどを扱っている。製品の規模、工場の大きさ、効率、安定、さらには新製品のライン作りとなると、その数は無限だ。現在の清水さんは、既に確かな技術を持っているが、制御ソフト設計のさらなるスキルアップを狙う。
プライベートな話も聞いてみる。川崎から福井へ移住した清水さんにとって、福井はどんな印象だったのだろう。
「まずは基本的に福井が大好きです(笑)。あとはそうですね。方言が温かいこと。電車よりも圧倒的にクルマ移動だということ。」人と人が意外なところで知り合いだとか。最近では越前町(旧朝日町)の自宅周辺で畑仕事なんかも手伝ったりして、「ほんと楽しいですよ、福井の生活は。」と既に大の福井ファンのようだ。休日は、清水町健康の森などの自然の中でくつろぐことも多い。
「でも残念なことに、福井へ行くと言ったとき、川崎の仲間たちが福井の位置をあまり知らなかったんです。」そんなことも心配してくれる清水さんは、もうすっかり福井人だ。
新しい会社で、福井人として「人に頼ってもらえる人に。話しやすい人だと思われたい。」と話してくれた。そして「住めば都という言葉は正しいですよ。Uターンであれ、Iターンであれまずは自分に合った環境や職場の情報を集めてみたらどうでしょう。きっかけは必ずありますよ。」Iターンの先輩としてのメッセージも話してくれた。
最後に「福井が好き。たぶんまだまだ知らないこともあるんだと思うとわくわくします。」そう言って目を輝かせる清水さんは、案内された職場でもひときわ輝いて見えた。