「ふくい暮らし」を楽しんでいる、先輩たちの声です

福井に帰ってきて、人生を前向きに考えるようになった。中野高志さん(Uターン)

中野高志さん 福井県最大の工業団地テクノポート福井。美しい海岸線が続く越前加賀海岸国定公園の中心部に位置し、周囲にはサッカースタジアムや緑豊かな総合公園も整備され、憩いの場としても親しまれるエリアである。そんなテクノポート福井に勤務するのが中野高志さんだ。
福井から京都の大学に進学、卒業後はそのまま京都でコンピュータ関係の会社に就職。平成18年まで京都で過ごし、30歳になる手前に家庭の事情で福井に帰郷する。越前町の実家で暮らすようになり4年、空気の良さや食べ物のおいしさなど、改めて福井の良さを実感している。ひときわ強く感じるのが人柄の良さだ。
「福井の人には県外から来た人を受け入れる気質があるように思います。職場でも親切な人が多く、馴染みやすかったですね」

勤務先は福井市に本社を持つ田中化学研究所。携帯電話やノートパソコンなどの電化製品に不可欠な小型二次電池に用いられる正極材料のトップメーカーだ。中野さんは設備部で購買業務を担当。機器が故障したときの修理の手配、部品購入など工場の保全に関わる業務に就いている。
「Uターン就職支援センターなどに登録し、インターネットを活用して仕事探しをしました。県外からでも福井県内の就職情報を得られるので助かりましたね。」と自身の体験からの再就職活動を振り返る。
入社当時は機器類に対する知識を覚えるのに精一杯だったが、会社での人間関係にも恵まれ、今は仕事にも慣れてきた。職場の仲間とはプライベートでも交友も深めている。
「会社の人と一緒にゴルフを始めました。福井は練習場もコースも充実していて、のびのび楽しめますね」
休日にはドライブがてら、県内のあちこちに足を伸ばすこともある。
「東尋坊は会社からも近く、身近な観光スポットですね。あとはお寺が好きなので嶺南での寺社仏閣めぐりも満喫しています。京都もお寺はたくさんありましたが、人が多くてゆっくり見れないことも。嶺南のお寺は静かに落ち着いて拝観できるのが嬉しいですね」
高校生の頃までは出会う機会がなかった福井の味覚も楽しんでいる。なかでもお気に入りなのが、鯖をぬか漬けにした若狭地方の珍味・へしこだ。
「県外の友達にもぜひ味わってほしい味ですね。一度食べるとはまります」と、食の面でも福井の魅力を再発見している。

福井に根を張って生活するうちに、人生に対する考え方も変わってきた。
「京都では将来のことをあまり考えずに毎日を漠然と過ごしていましたが、今は真面目に将来を考えるようになりました。仕事への知識をもっと深めるなど、先々につながるよう、いろいろなことを積み重ねていきたい」と前向きな姿勢を見せる。
結婚も意識するようになった。自然豊かな福井は住みやすく、家族を持つのにはいい環境だと実感している。
将来を見据え、一歩一歩、着実に地固めをしている中野さん。未来に向けて、思いはのびやかに広がっている。