「ふくい暮らし」を楽しんでいる、先輩たちの声です

福井のパワーの源「母なる川 九頭竜川」を守りたい。辻貴弘さん(愛知県名古屋市~勝山市Iターン)

辻貴弘さん 緑豊かでアウトドアスポーツが盛んで、恐竜王国として知られる勝山市。訪れたのは、市の中心を貫く国道沿いに位置する朝日印刷株式会社。社内を見わたせば、様々な印刷物や見本帳などが山積みになっていて、忙しさが見て取れる。この会社の跡取りとして日々奔走している辻さんにお話しを伺った。

生まれは愛知県名古屋市。名古屋で知り合った奥様と結婚したことがきっかけで、勝山へ移住されたとのこと。結婚する以前は、2週間に一度の割合で勝山へ来ており、自然が豊かで良いところだなと感じていたそうだ。
名古屋では、全国にメディアショップなど多店舗展開している大手アミューズメント会社で店長をしていたこともあり、その時にも福井には何度か訪れたことがあったのだとか。

しかし、実際に住んでみると、仕事面では、不安なことも多々あったという。電話一つとってみても、会社の名前がわからない、聞き取れないといったことも。イントネーションの違いによるギャップや方言や地の利もないことに加え、印刷の仕事のこともまだ不慣れであり、当時、悪戦苦闘していた頃を振り返る。生たちと地元住民との橋渡し役です。

「勝山本社を拠点として、松岡営業所や坂井営業所のある地域を担当しています。毎日忙しく飛び回っている一方で、勝山商工会議所の青年会で同年代との知り合いも増えて、いつの間にか自分でも福井弁や勝山弁を話していました」と、人と接するうちに福井人の温かさを理解したようで、今では会社の跡取りとして、より良い会社にしていきたいと意気込みを見せる。

「何故こんな田舎に」と言い方をする周りの人も中にはいるようですが、「福井はとても良いところ。逆に長く住んでいる方が意識していないと思う」。どんなところが福井の良いところかと聞いてみると、「北海道より美味しいものが多くて、5年で10キロ太りました。なんと言っても魚は絶品、100円寿司がこんなに美味しいものなのかと驚きました」。そして、「お米が美味しいこと、お茶より水が旨いことにも納得しました。名古屋に住んでいる私の母に福井のお米を送っていますが、喜んで食べているようです」。さらに続けて、「勝山市は、それぞれの地区で様々な取組みを行なって頑張っていて、その良さをもっとアピールしたいですね」と熱く語ってくれた。

なんでも、勝山市のIターン事業では、アパートの家賃も月々1万円の助成金が出て、それが5年間も続くのだとか。生活、そして子育てにはもってこいの地域というわけだ。

そんな辻さんの休日は、家族と過ごすことが多いという。「子供がまだ小さいので、あやしているだけで時間が経ってしまうのです」と、笑みをこぼす。今後は、福井県のために何か恩返しがしたいとのことで、県の動脈である九頭竜川の自然を守っていきたいのだとか。

最後に、これから定住を考えている方へのアドバイスとして話を伺った。「都会の方が便利だと言う人は多いと思うが、本当の便利さではないと思う。福井は温かく迎えてくれるから、すぐに慣れます。だから、飛び込んでほしい」、そして、今後については、「微力ながら、自己の経験を生かして、自信のない人を自信のある人に変えていければと思っています」と。