「ふくい暮らし」を楽しんでいる、先輩たちの声です

自分の手がけた製品が、商品として陳列される喜びを、福井で知りました。汲田豊豪(くみたあつひで)さん(Iターン)

汲田豊豪さん 福井といえばどうしても二次産業というイメージが強い。アパレルではなく、繊維産業だったり、眼鏡は国際的レベルで作っていてもライセンスが違っていたり。繊維プリントや、金属塗料に抜きん出ても、どうしてもメーカーのブランド力に負けてしまう。しかし、アイケープラストはちょっと違う。お菓子メーカーではないが、お菓子やドリンクのパッケージを生産しているのだ。この辺りが、他製造メーカーよりも、消費者に近いスタンスになるのではないだろうか。

「今日はよろしくお願いします」と、ミーティングルームに入ってきた汲田さんのコスチュームに少し驚いた。生産ラインで着るクリーンウエアにすっかり身を包んでいたのだ。このことからも、食品をパッケージするモノづくりへの気の使いようがうかがえる。

撮影をしたいので、せめてキャップだけでも…とお願いする。 「あ、すみません。慣れないもので、すっかり忘れていました」と、茶目っ気の中に生真面目さがにじみ出る。
同社は、食品関連製品の工場としては全国1位を誇る。わかりやすい例をあげると、チョコレートや、粒型アイスクリームのトレイ(薄いプラスチック)や、大手ハンバーガーチェーンのサラダパッケージ、コーヒー飲料の入った丈夫なスチロール製コップ、おでんの入れ物、飛行機の機内食パッケージ等、誰でも見覚えがある商品ばかり。

「知り合いのお父さんが、福井県Uターン情報センターの方と知り合いで。そんなご縁で、僕の場合は研修から工場に通うようになりました。支援はほんとうによくしていただきましたよ。10社以上の企業を紹介していただいたんじゃないかな。現職の満足と、福井が好きという意味では、とても感謝しています」と明るく笑う。

今庄に住む汲田さんは続ける…「あと福井はそうですねえ。日本海の美味しいものがたくさんあること。そばがおいしいこと。人と言葉が温かい。そしてなにより人間関係がとてもいいと思います。休日は買い物が多いですね。なぜか福井市に行くと二ノ宮あたりが好きなんです。」プラベートで安心できる分、仕事ではこれからの企画開発に集中できる。 「確かに不況だとは思いますが、逆に今こそチャンス。自給率の低い日本はまだまだお米を食べないとだめです。そのためにも、お年寄りに優しいごはんのパックとかサイズとか、温め方とか、僕たちが考える余地はたくさんあるのではないでしょうか。」そんな心強い思いやりも見せてくれる。