「ふくい暮らし」を楽しんでいる、先輩たちの声です

福井人より福井のことを強く思う気持ちが見せる“本物の福井人”を見た!辻喜久さん(Iターン)

辻喜久さん 大阪府出身(出身大学は関西学院大学)の辻さんは、神奈川県に暮らしながら、大手電子機器メーカーであるソニーに27年間勤務された。この間、培われたビジネス経験、人柄を請われ、経済産業省管轄の独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(通称:NED)に移り、工業用アルコール(エタノール)部門の民営化(後の日本アルコール産業株式会社)におよそ2年間たずさわって来られたという稀な経歴の持ち主。そんな辻さんが福井県坂井市に移住・定住されることとなったのか。経緯をおうかがいに、勤務先である福井市の硝和硝子株式会社へとお邪魔することにした。

就業時間中であるにもかかわらず、対応いただき、初対面であるにもかかわらず、第一印象として何とも気さくな方だと感じた。新規事業推進室長の立場で仕事は幅広く、ビジネスチャンスは無限大である、という認識から、何にでも前向きで積極的に行動しているのだとか。率直に聞いてみる。どうして福井なのか。「新エネルギーの集約地(原子力発電)であった関係と、ブランド大使さんの動きが活発で、東京での新聞記事に目が止まったことが、そもそものはじまり。学生時代に大阪から毎年海水浴で訪れていた福井県(もっとも嶺南・若狭高浜あたりだが。)に白羽の矢を立てた。また、移住、定住を決める際、東京南青山にあるふくい291での職員のアドバイスの良さ、福井商工会議所の職員の対応の良さ、旧・ブランド推進室の職員の強い呼びかけ、懇切丁寧な対応から、福井県内企業への転職を決意した」とのこと。坂井市に居住を決めたのも、丸岡町の街並みや、広大な坂井平野の素晴らしさから。「坂井市は、街と自然、歴史と文化が調和する魅力溢れる町。丸岡城のライトアップの美しさ、また、近隣には温泉施設も豊富にあり、最高の環境。桜や他の草花は言うに及ばず、樹木も多く、大いに気に入っています。」

当初、不安は無かったのだろうか。「やはり雪の多さや日照時間の短さの心配はあったが、1年、2年と過ぎ、思ったほどの降雪量の無さ、思ったほどの曇天が無く、今までの生活環境との隔たりを吸収することができた。」「あえて言うならば、都市部である東京や大阪は働くために住む、という感覚だったが、地方である福井県は住むため、生活をするため、人生を有意義に送るための場所と言えるのでは。」また、「山、海、川、水、空気、夜空の星、すべてが澄んでいるように感じられるし、海の幸、山の幸、食べ物も美味しい」とベタ褒め。家族3人で満足している、とのこと。

福井には大阪の両親や弟さんの家族もよく遊びに来るのだとか。将来は趣味と実益を兼ねて、書道や英語の塾を開くことも構想があるらしい。「長く健康で暮らせることの可能性が広がる環境の下、手厚い人情に触れながら、充実した施設、単に箱ものではなく、ハードとソフトの両面がバランスよく配置されている。人口の割にはそのような施設が多いと感じた。長生き出来る環境がすべて揃っている。ここに長寿の秘訣があると感じた。」と辻さん。「福井に来て3年が経った今、あらためて思う。最初の頃は県内を、それはもう観光客の様に色々と回った。今では地に足がついて、福井人になったといえるほどまでになったかも。」「県民性は控えめ、良く言えば、堅実なのかな。もう少し、都市部に対して、また全国に向けて、PRを強めることが重要課題、急務!」と言う。また、「ここには都会では得られないものがあると思う。都市のマネはやめて、オリジナリティを出すべき。もっと前に出て、明るく、動きのある街並み、生活環境を作る必要があり、県民全体で行動すべき。」と言う。「そのためだったら、いくらでも協力しますよ!」福井人より福井のことを強く思う気持ちが、全身から溢れている。

最後に、福井へ移住、定住を考えている方々にアドバイスをいただいた。「人それぞれに暮らし方に対する考え方や周囲の環境が違うので一概には言えないが、生活のコスト面でも総じて暮らしやすく、また買い物など意外なほど便利。年をとっていくにつれ、都会に居て思う背伸びはいらない。身の丈、じっくり、そんな生活信条が胸を張って言い切ることが出来る。すばらしいことだ。」「体験しなければ、来てみなければわからないことがたくさんある。特に都市圏に居住する人たちに、福井をよく知ってもらわなければ。福井のPRなら喜んで説明会や講演会にどこへでも出向きますよ。」と、力強い言葉を頂き、話をしめくくった。