「ガラスの魔力・ガラスの魅力−華麗なるアール・ヌーヴォー、アール・デコの世界」へ
平成19年度企画展 「ガラスの魔力・ガラスの魅力
−華麗なるアール・ヌーヴォー、アール・デコの世界」
趣 旨
1890年から1910年にかけて、西欧諸国では植物的モティーフによる曲線を多用した芸術様式が一世を風靡しました。アール・ヌーヴォー「新芸術」の意をもつこの芸術運動は装飾美術、建築を中心に絵画彫刻そして生活風俗までのあらゆる方向に展開しました。
その中心的な芸術表現のひとつに、フランス東部ロレーヌ地方の古都ナンシーを中心としたガラス工芸があります。豊かな創造性と芸術性を持つエミール・ガレとドーム兄弟は、自然をモチーフに万国博覧会を舞台に発展し続け、ナンシーを装飾芸術における一大拠点としました。
いっぽう、パリの装飾デザイナーから、アール・ヌーヴォー期を経てアール・デコを代表する芸術家のひとりとなったルネ・ラリックもまたガラス工芸の芸術表現に大きな役割を果たしています。
第一次世界大戦後のあらゆる価値観の変貌する中、直線的でモダンな装飾が嗜好されるようになり、この時代の変化にいち早く応えたラリックは機械化、工業化の波に乗って、現代的な感覚の作品を次々と発表していきました。
本展では、ガレ、ドーム、ラリックというフランスを代表するガラス芸術の三代巨匠の一流作品約130点を一堂に会し、贅沢な美の競演を演じます。
展覧会名 「ガラスの魔力・ガラスの魅力 −華麗なるアール・ヌーヴォー、アール・デコの世界」
期 間 10月5日(金)〜 11月4日(日)
会 場 福井県立美術館 常設展示室、第3展示室
休館日 10月15日(月)、29日(月)
開館時間 9:00〜17:00(但し入館は16:30まで)
夜間開館 毎週金曜日は20:00まで開館(但し、入館は19:30まで)
展示点数 約130点
観覧料 一般800円、大・高生500円、小・中生300円(30名以上の団体は2割引)
主 催 福井県立美術館
共 催 福井新聞社
後 援 フランス大使館
協 力 ベル・デ・ベル
企画協力 アートプランニング レイ
関連企画
●担当学芸員によるギャラリートーク ※参加無料、但し入場券が必要です。
10月13日(土)、28日(日)、4日(日)午後2時から(於:展示室)
●子どものための鑑賞会
10月21日(日)午後2時から(於:展示室)
問い合わせ先
福井県立美術館
福井市文京3丁目16-1
TEL:0776-25-0452/FAX:0776-25-0459