当社が1981年に開発した「HC式防火水槽」は、日本初のコンクリート2次製品による組立式防火水槽で、(ー財)日本消防設備安全センターの2次製品防火水槽の認定第1号を取得。従来は、現場施工で各工程を人力で行っていたものを、コンクリート2次製品化することで大幅な工期短縮と省力化を実現しました。全国16社のコンクリート2次製品メーカーへの技術供与で全国供給の体制が整備され、全国で設置される2次製品防火水槽の50%以上のシェアを有し、これまでの実績は36,000基を超えています。
「無散水融雪システム」は、管を埋め込んだコンクリート製パネルを車道や歩道に設置し、管に温かい水を通すことで凍結を防止したり、雪を融かすシステムです。水をまかないことで、水跳ねがなく快適な歩行が可能で、まいた水の凍結の心配もない、雪国の冬季バリアフリーを実現するシステムです。パネルはコンクリートに福井県産の特殊な骨材を使用しているため、普通のコンクリートに比べて2倍以上の熱伝導率があり、高い融雪能力を有している点が特長です。
工場製作のため高強度・高品質で、従来の半分以下の工期での施工が可能です。融雪で使用した水は、散水として利用するなど、より環境に配慮したシステムも開発しています。
「プレキャスト・プレストレストコンクリート造エレベーターシャフト」は、鉄筋コンクリート製ブロックの組立によるエレベーター専用建物で、(一財)ベターリビングで構造評定を受けた工法です。居住しながらの施工、および工期短縮と省力化を実現。既存建物の外側に既存建物と構造的に分離・独立するように設計・施工するため、暴風・地震による既存建物の被災危険度を増加させない技術であると共に、居住者・利用者が既存建物内に居る状態で工事を進められます。
共同住宅・学校・公民館・図書館・ホテル等、多様な建物、並びに歩道橋などの既存建物にエレベーターを後付する場合に欠かせない技術であり、バリアフリー社会の構築に貢献できる技術です。
代表者 | 代表取締役会長 田中 義人 |
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連絡担当者 | 技術本部 有田 淳一 |
設立 | 1935年4月29日 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 604名 |
売上高 | グループ連結売上高=377億円(2021年3月期) |
事業内容 | コンクリート2次製品の設計、製造、販売 HC式防火水槽、HSウォール、Gベース、HS雨水貯留槽、HSフリューム、無散水融雪平板、ボックスカルバート、落差マンホール |
当社は、コンクリート2次製品メーカーとして、オリジナル製品の開発による市場競争力の構築を基本に社会に貢献する企業を目指しています。「HC式防火水槽」は、その先駆けとなった当社の主力製品です。また、これに続く「無散水融雪平板」、「HS雨水貯留槽」の今後の展開にも期待しています。