世紀の屏風
福井県立美術館特別企画展
本展では現代日本画を牽引する画家・手塚雄二(1953- )が描く「日月四季花鳥」屏風の世界をご覧いただきます。日本美術において太陽と月は古くから連綿と描かれ、そこには人々の様々な想いが託されてきました。画家はこの普遍的なテーマに対して、見上げた枝葉の隙間から日月が覗く斬新かつ大胆なイメージを紡ぎ出しました。写実と装飾が融合する革新的な表現と鮮やかな色彩のグラデーションが魅力の本屏風は、「日月」という日本美術の伝統に寄り添いながらも、現代的な感性をもって描かれた新たな試みといえます。「世紀の屏風絵」特別公開 ―現代日本画の巨匠・手塚雄二が描く「日月四季花鳥」 本展は今年9月から当館で開催される「手塚雄二展 光を聴き、風を視る」に先立ち、次の100年間は人の目に触れることのないと思われる「世紀の屏風絵」を特別に公開します。会場では本画へと至る小下図なども併せて紹介することで、制作の過程を辿ることができる貴重な機会となります。また当館が所蔵する近世から近代までの屏風名品撰を併せて紹介します。
【関連イベント】
学芸員が展覧会場をご案内。作品を前にして、その魅力を語ります。 手塚雄二展
福井県立美術館特別企画展
東京藝術大学の教授であり、日本美術院の同人として活躍する手塚雄二(1953- )は、今年で院展初出品から40年の節目を迎えます。指導者として多くの後進を導きながらも、院展第五世代を代表する作家として精力的に制作を続け、現代日本画壇を牽引しています。日本の伝統美に寄り添いながらも現代人の感性をもって捉えるその作品は、常に新しい日本画の在り方を示してきました。手塚雄二展 光を聴き、風を視る 本展は画家の回顧展として過去最大の規模で開催するもので、大学の卒業制作から近年の院展出品作まで約70点の代表作により、大画面に展開する煌びやかで壮大な世界、あるいは詩情あふれる雅な手塚芸術を紹介する貴重な機会となるでしょう。また初公開となる画家のスケッチや下図など約80点を併せて展観し、画業の全貌に迫ります。
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