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越前打刃物古式鍛錬「初打ち」
伝統行事
1月1日
越前市
[ タケフナイフビレッジ ]
元旦午前0時から職人たちの共同工房で、この一年が良き年になるよう願いをこめて古式鍛錬技法による「初打ち」が行われます。烏帽子に白装束の古式姿の親方と子方が、風を起こし、鉄を赤めて刃物を鍛える伝統的な作業は圧巻。
約700年の歴史を誇る越前打刃物は、江戸時代中期には鎌の生産量全国一を誇り、近年では包丁等が海外の料理人からも絶賛されています。 -
越前万歳初舞
伝統行事
1月1日
越前市
[ 越前市池泉町 味真野神社 ]
越前市味真野地区や上大坪地区に伝えられた新春の祝福芸で、古くは野大坪万歳といわれました。国無形民俗文化財に指定されています。
由来としては、継体天皇に起源を持つという説もあります。毎年1月1日に味真野神社で奉納されます。 -
板の魚の儀
伝統行事
1月1日
美浜町
[ 美浜町日向 稲荷神社 ]
漁業が盛んな日向で1700年代から300年以上も続く、安全と豊漁を祈願する行事で、「板の上の儀式」もしくは「キリゾメ」とも呼ばれます。
元日の朝、日向の稲荷神社の長床で、少年2人が裃を着け、伝統の作法に則り、まな板にのせた鯖を包丁で3つに切り分け、「大漁、大漁、大漁」と叫びます。 -
音海のお的射り
伝統行事
1月1日
高浜町
[ 高浜町音海 気比神社 ]
音海のお的射りは、1月1日に高浜町音海の気比神社で行われる年頭行事です。
お的射りは、長床で豊作を祈る神事と初弓の神事の2つの神事で構成されています。
カミノネギなどが順番に、杉の木のヘギで十文字に作った的を矢で射ます。的に当たると不吉であるとして、わざと矢をはずすようにします。全員が射終わった後に、お的を左右に折りたたみ縄でしばり、カミノネギの家の破風板に菰でつつんで1年間つるしておきます。 -
弓打ち
伝統行事
1月1日
小浜市
[ 小浜市西小川 齋神社 ]
西小川区の齊神社で行われる、豊漁と区内安全を祈願する「弓打ち」行事。区の男衆が「あせ〜ど〜」「ふけ〜ど〜」と掛け声をかけながら神社に集まります。射手が矢を大空に向けて豪快に放ち、子どもたちはその矢を拾いに走ります。
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南越前町の誕生
記念日
1月1日(2005年)
南越前町
[ 南越前町 ]
平成17年1月、南条町、今庄町、河野村が合併し、「南越前町」が誕生しました。
「山・海・里」の恵みにとんだ南越前町では、四季折々の自然が楽しめます。
初夏には艶やかな「花はす」がまちを美しく彩り、人々を魅了します。 -
舟祝
伝統行事
1月2日
福井市
[ 福井市白浜町 白浜漁港 ]
漁業での海上安全と大漁祈願を祈る行事で、約400年続くとされます。
大漁旗が掲げられた漁船に船主やその家族らが上がり、お神酒と塩で船を清めた後、船の周りに集まった人たちに大小の餅を威勢の良い掛け声とともに盛大にまきます。
餅を拾うと縁起が良いといわれています。
同様の行事は、小浜市犬熊でも行われています。 -
国山の神事
伝統行事
1月3日(4年毎)
福井市
[ 福井市国山町 八王子神社 ]
かつては毎年行われていましたが、今は4年に1回、オリンピックの翌年に行われているもので、年の始めに一年の農作業の様子を模擬的に演じて、その年の豊作を祈る行事です。
神事は三部構成で、それぞれ仕事始めや田植え、収穫などを演じます。
行事の締めくくりにはあらかじめ社殿の天井いっぱいに吊り下げられているシバをいっせいに引き落とします。床にたくさん積もるシバが稲の豊作を示しているといわれています。 -
六日講・二十日講の勧請綱行事
伝統行事
1月6日
小浜市
[ 小浜市法海区 荒木区 ]
小浜市内の法海で、正月6日に行われる正月行事です。
集落の男性が集まり、持ち寄った稲藁で「蛇(ジャ)」と呼ばれる勧請綱をつくり、集落の境につるして、災厄が入ってこないように祈願します。
同じく荒木で、20日に行われます。
六日講の勧請綱行事と同じく、集落の男性が集まり、持ち寄った稲藁で勧請綱をつくり、集落の境につるして、災厄が入ってこないように祈願します。 -
七草粥
食の風習
1月7日
県内
[ 県内各地 ]
「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、仏の座、すずな、すずしろ、春の七草」
1月7日に七草を食べると邪気を払い、万病を防ぐといわれます。
また、正月に御馳走で祝うので食生活を調整するという意味もあります。 -
十日えびす祭り
伝統行事
1月9日、10日
福井市
[ 福井市毛矢 毛谷黒龍神社 ]
福井市毛谷黒龍神社で毎年行われる行事で、商売繁盛、福徳円満を祈り、毎年1月9日から10日まで斎行されています。
「商売繁盛笹もってこい」といわれ、福笹、福俵を求めて大勢の参拝者で賑わい新年を彩る恒例のお祭りです。 -
越前和紙 漉き初め式
伝統行事
1月上旬
越前市
[ 越前和紙の里 ]
紙漉きの祖とされる川上御前を祀る岡太神社・大瀧神社の上宮のわき水を使って、越前和紙漉き初め式が行われます。紙漉き唄に合せて新年最初の紙を漉き、繁栄を祈ります。越前和紙の里では、紙漉き体験もでき、伝統文化を肌で感じることができます。
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合葉の祭り
伝統行事
1月上旬
坂井市
[ 坂井市坂井町島 春日神社 ]
坂井市坂井町島に約400年前から伝わる行事で、春日神社境内の「アイバ様」と言われるほこらに祭られた御神体2体に、それぞれ直径20センチほどのおにぎりと四つ割りにした大根を供えて豊作を祈願します。
おにぎりが野鳥や猫などに食べられ、早くなくなるほどその年は豊作になるといわれています。 -
作り物(作り初め、もの作り)
伝統行事
1月11日
小浜市
[ 小浜市 ]
年の初めに行う予祝行事で、田の神を祀ります。
神棚に供えたモチバナ(稲穂を模した餅)やユズリハ(トクワカ)を田に持っていき、土を数回耕した後にお供え物をして手を合わせ、1年間の実りを祈ります。
小浜市以外でも、若狭町や美浜町の一部地域で行われています。
※写真提供:御食国若狭おばま食文化館 -
舟祝い歌「いざき」
伝統行事
1月15日
坂井市
[ 坂井市三国町新保 春日神社 ]
「いざき」は、三国町新保地区に伝わる舟祝いの歌です。
毎年1月15日に、1年間の航海の安全を祈る「舟祝い」が、各船主の家で行われます。その時に祝いの歌として歌われていました。
現在は1月15日に新保区春日神社の祭礼に合わせ奉納が行われています。 -
鯖江市の誕生
記念日
1月15日(1955年)
鯖江市
[ 嚮陽会館 ]
昭和30年1月 今立郡・丹生郡の2町5村が合併して鯖江市が誕生しました。
鯖江市では、ふるさとを愛する心を育み、自信と誇りをもって、より豊かで活力のある郷土を共に築きあげることを期する日として、鯖江市が誕生した1月15 日を「ふるさと鯖江の日」と定めています。
この記念日に合わせ、ふるさとの偉人を表彰する「ふるさと鯖江の日表彰式」ならびにふるさとの郷土料理を味わう「ふるさと鯖江の料理を楽しむ会」を、そして記念日に近い日程で陸上自衛隊による「ふるさと鯖江の日記念コンサート」を開催し、ふるさと鯖江の日を市全体で盛り上げます。 -
越のルビー 品種登録
食の風習
1月16日(1992年)
県内
[ 県内各地 ]
福井の特産品であるトマト「越のルビー」の品種登録がされた日です。
越のルビーという名前は、福井県出身の芥川賞作家である津村節子さんがつけられたもので、「越の国」(福井)で生まれたルビーのように真っ赤なトマトというのが由来です。 -
数珠繰り
伝統行事
1月18日
小浜市
[ 小浜市西小川 常福寺 ]
長さ約20メートルもある大数珠を、車座になって回す正月の伝統行事。少なくとも江戸中期ごろには行っていたとされ、数珠は享保年間から使用しています。百回回すと無病息災などの願いがかなうとされています。
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戸祝い
伝統行事
1月中旬
小浜市
[ 小浜市新保、下根来、阿納 ]
子ども達が各家の戸口や柱を棒でたたき、1年の幸福を祈る行事です。子ども達はお礼にお菓子を受け取ります。
美浜町、若狭町、おおい町名田庄などでも行われ、ホトト、キツネガリ、キツネガエリ、ガリアイなどというところもあります。 -
弓打ち講
伝統行事
1月中旬(成人の日)
美浜町
[ 美浜町新庄 八幡神社 ]
100年以上前から伝わる正月の神事。厄年の男性らが「やりましとー」という独特の掛け声とともに20メートルほど先の的に矢を放ちます。あえて的に当てないようにいることで厄を払うといわれています。
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成り木責め
伝統行事
1月中旬
坂井市
果樹の豊作を願う予祝い行事です。
小正月の時に、果樹の木になたで傷をつけて「なるか、ならぬか」と言い、「なります、なります」と豊かな実りを約束させます。 -
大寒願掛け
地域の催事
1月中旬(大寒の頃)
福井市
[ 福井市松本 簸川神社 ]
簸川神社から護国神社まで、地区内の7つの神社を「願かけ男」が「願い布」を巻きつけて駆け抜けた後、禊を行います。地域の安寧と絆の強化を目的として、大寒に行う願掛けです。
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寒中みそぎ
伝統行事
1月中旬(大寒を過ぎた最初の日曜)
福井市
[ 福井市足羽 足羽神社 ]
日々を過ごす中で、知らず知らずに犯した罪や、身にかかる穢れを禊によって祓い清め、心身を鍛錬し、一年間の無病息災を祈念するために行います。
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敦賀西町の綱引き
伝統行事
1月中旬(1月第3日曜)
敦賀市
[ 敦賀市相生町 旧西町通り ]
本来は正月15日の行事で、町内の漁業関係者は夷子方、農業関係者は大黒方に分かれて綱引きをします。
約400年前から行われていたとされており、夷子と大黒の勝敗で、その年が豊漁になるか豊作になるかを占う行事です。 -
日向の水中綱引き
伝統行事
1月中旬(1月第3日曜)
美浜町
[ 美浜町日向 日向橋 ]
江戸時代初期にはじまったといわれている、豊漁を祈願して行われる行事。大蛇が出て川をふさいでしまった際に、ワラで大きな綱を作って寄せ付かないようにしたことが由来として語り継がれています。
早朝から練り上げた太さ30cm、長さ40mもの綱が川に渡されると、見物人が見守る中若者が次々と水中に飛び込み大綱を引きちぎりあいます。その姿は、迫力満点です。 -
天神講
伝統行事
1月25日
県内
[ 福井・坂井地区 ]
天神講は菅原道真公の命日にちなんだ行事ですが、福井では男の子のいる家庭で正月から天神様の掛け軸を飾り、子どもの健やかな成長や学業成就を願います。天神講当日のお供えには、焼きガレイをお供えする風習も。この時期は菅原道真公も好んで食したといわれるカレイの旬でもあり、店頭にも数多く並びます。
福井県の中でも、地域によって掛け軸ではなく木像を飾るところもあります。 -
勝山年の市
伝統行事
1月下旬(1月最終日曜)
勝山市
[ 勝山市本町 通り ]
700年近い歴史があるとされ、元々は年頭の縁起物や生活用品など農家の副業製品が売られていました。「勝山年の市にないものは馬の角だけ」といわれるほど何でも揃ったそうです。現在は民芸品や木工品も並び、市街地が賑わいます。
えごまや鯖の熟れ寿司といった勝山市の特産品も人気です。 -
永平寺町どんど焼き
地域の催事
1月下旬(1月最終日曜)
永平寺町
[ 永平寺町上志比グラウンド ]
門松やしめ飾りなどで出迎えた年神様を、炎とともに見送るとされるどんど焼き。家々から正月飾りや書き初めなどを持ち寄り、盛大に燃やす火祭り行事です。巨大な火柱にあたり、餅を焼いて食べると、1年間健康でいられるといわれます。
会場ではぜんざいや豚汁のふるまい、和太鼓の演奏などもあります。 -
正月料理
食の風習
1月
県内
[ 県内各地 ]
日本には元日に神様がやってくるという言い伝えがあり、お供えした食べ物をいただくとその恩恵を受けられると考えられています。
嶺北地方の雑煮は、丸餅にカブを入れた味噌汁や、すまし汁仕立てのシンプルなものとなっています。嶺南地方では、黒砂糖を入れるところもあります。
また、油揚げは祭りや報恩講で食べられる食材で、坂井市竹田では寒の入りに食べると健康になるといわれています。「よろこんぶ」とかけて、祝料理にニシンの昆布巻きを食べる習慣もあります。 -
今昔物語集と芋粥
食の風習
1月
敦賀市
[ 敦賀市内 ]
平安期に編まれた『今昔物語集』に登場し、芥川龍之介の小説の題材にもなった「芋粥」は、藤原利仁が五位の侍を敦賀に連れてきて、飽きるほど芋粥を食べさせる話。敦賀市内の天満神社には利仁公の供養塚が設置されており、今も1月17日には家臣の末裔が参集し利仁公をしのびます。
敦賀市では小・中学校の給食で芋粥が提供されるほか、飲食店やホテルなどでも味わうことができます。
※写真は福井新聞社提供(一部除く)